語学の勉強を続けてきた人が副業を考えるとき、翻訳は選択肢のひとつになります。ただし翻訳の報酬は、依頼する側が案件ごとに提示する金額で決まるため、「いくら稼げるか」を先に決めることはできません。本記事では、翻訳の主なジャンル、日本翻訳連盟が公表している発注価格の目安、クラウドソーシングの手数料の仕組み、機械翻訳が普及したあとに増えたポストエディットという仕事を、公表資料をもとに整理します。特定の収入が得られることを保証する内容ではありません。
税金や社会保険の扱いは、収入の種類・金額・お住まいの自治体・その年の制度によって変わります。制度は毎年改定されるため、当サイトでは金額・要件・手続きの解説を行っていません。ご自身のケースについては、お住まいの地域を管轄する税務署、または税理士にご確認ください。社会保険の加入については勤務先の担当部署や年金事務所が窓口です。
翻訳副業とは?機械翻訳が普及した現在の状況


翻訳の仕事は、文書・Webサイト・マニュアル・映像字幕などを別の言語に置き換えて納品するものです。クラウドワークスの発注相場のページには、英語翻訳・中国語翻訳・韓国語翻訳の項目が掲載されています。扱う言語や分野は募集ごとに異なります。
機械翻訳の普及で起きている変化
- 機械翻訳の出力を人が確認・修正する作業について、ISO 18587:2017「Translation services — Post-editing of machine translation output — Requirements」という国際規格が2017年4月に発行されています(現在は改訂予定の段階)
- 日本翻訳連盟は、2022年度の業界調査で新たに設けた設問の背景として「機械翻訳の普及とそれに伴うポストエディットの商品化」を挙げています
- 翻訳会社にフリーランスとして登録する際には、一般に「トライアル」という技能審査があります(日本翻訳連盟の記載)
- 案件の本数・分野・報酬は時期によって変わるため、実際の募集状況は各サービスの一覧で確認してください
出典:ISO 18587:2017/日本翻訳連盟「業界調査(翻訳通訳白書)」/日本翻訳連盟「JTF<ほんやく検定>」(いずれも2026年7月29日確認)。日本翻訳連盟の業界調査レポートは一般販売されていないため、本記事では同連盟が公開ページに記載している内容のみを引用しています。
翻訳の報酬は「単価 × 作業量」で決まり、単価は案件ごとに依頼者が提示します。同じ単価でも、調べ物や見直しにかかる時間によって時間あたりの金額は変わります。まずは、単価がどの単位で示されるのか(原文1ワードあたりか、文字あたりか、時間あたりか)を確認するところから始めましょう。
翻訳の単価は、分野・言語の方向(英日か日英か)・文書の種類によって差があります。日本翻訳連盟が発注価格の目安を分野別に公表しているので、まずはその水準を知っておくと、募集の金額が高いのか低いのかを判断しやすくなります。ただし、公表されているのはクライアント企業が翻訳会社に支払う金額の目安であり、翻訳者が受け取る額ではない点に注意が必要です。
ジャンル別の特徴と単価の目安
翻訳の単価は、分野によって差があります。日本翻訳連盟(JTF)は、クライアント企業が翻訳会社に初めて翻訳を依頼する場合の発注価格の目安を分野別に公表しています。単位は、英日翻訳が原文の英語1ワードあたり、日英翻訳が和文原稿の1文字あたりです(いずれも税別)。
| 文書の種類/分野 | 英日翻訳(原文の英語1ワードあたり・税別) | 日英翻訳(和文原稿の1文字あたり・税別) |
|---|---|---|
| コンピューターマニュアル | 28円 | 20円 |
| 一般科学・工業技術 | 28円 | 21円 |
| 金融 | 30円 | 25円 |
| 経営管理・財務・契約書 | 30円 | 25円 |
| 医学・医療・薬学 | 35円 | 30円 |
| 特許明細書 | 26円 | 30円 |
出典:日本翻訳連盟「翻訳料金(クライアント企業の翻訳発注価格)の目安」(2026年7月29日確認)。読み取るときは次の3点に注意してください。①これはクライアント企業が翻訳会社に支払う発注価格の目安であり、翻訳者本人が受け取る額ではありません。翻訳会社を経由する場合、ここから会社側の取り分が引かれます。②同連盟は「一般的な実例の平均値を分野ごとに示した目安」であり、専門性・難易度・翻訳量・納期・データフォーマット・品質レベルなどによって「大幅に異なります」と明記しています。③字幕翻訳・ゲーム翻訳など、この一覧に分野が設けられていない仕事もあります。以下では、分野ごとの仕事の中身を見ていきます。
実務翻訳(ビジネス文書・契約書)
特徴
- 数字・固有名詞・表記ルールを厳密に守ることが求められる
- 依頼元は企業の法務・総務・経営企画などの部門になる
- 訳文の細部について修正の指示が入ることがあり、指示に沿って直す工程が発生する
求められる知識・経験
契約書や社内規程といった文書の形式に関する知識と、原文の細部を落とさずに読み取る力が必要です。TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)は、翻訳そのものを測る試験ではありません(詳しくは後述します)。
単価の目安
日本翻訳連盟が公表している発注価格の目安では、「経営管理・財務・契約書」は英日で原文1ワードあたり30円、日英で和文1文字あたり25円(いずれも税別)です。前述のとおり、これはクライアント企業が翻訳会社に支払う金額の目安です。
向いている人・注意点
表記ルールを守って正確に訳す作業が中心になるため、細かい指定に沿って進めることが苦にならない人に向いています。数字や固有名詞の取り違えが問題になりやすい分野です。
技術翻訳(ソフトウェア・機械・エンジニアリング)
特徴
- 専門用語が多く、対象分野の知識がないと調べ物に時間がかかる
- ソフトウェア・機器のマニュアル、仕様書、リリース文書などが対象になる
- 製品やサービスの仕様を正しく理解したうえで訳す必要がある
求められる知識・経験
対象となる製品・技術についての知識と、用語を統一して訳す力が必要です。募集条件に該当分野の実務経験を挙げている案件もあります。
単価の目安
日本翻訳連盟が公表している発注価格(クライアント企業が翻訳会社に支払う金額)の目安では、「コンピューターマニュアル」が英日28円/日英20円、「一般科学・工業技術」が英日28円/日英21円(税別)です。
向いている人・注意点
その分野の仕事をしていた経験があると、用語を調べる時間を抑えやすくなります。逆に知識がない分野では、調べ物の時間が作業時間の大半を占めることがあります。
医療翻訳(医学論文・薬事申請・カルテ)
特徴
- 誤りが重大な結果につながりうるため、正確さの求められ方が他分野より厳しい
- 製薬企業・医療機関・医学出版社などが依頼元になる
- 医学・薬学の用語と、文書の型(治験関連文書・添付文書など)についての知識が前提になる
求められる知識・経験
医学・薬学の用語と、扱う文書の型についての知識が必要です。医療分野の実務経験や資格を応募条件に挙げている募集もあります。
単価の目安
日本翻訳連盟が公表している発注価格の目安では、「医学・医療・薬学」は英日35円/日英30円(税別)で、公表されている6分野のなかでは英日の金額が最も高く示されています。ただしこれはクライアント企業が翻訳会社に支払う金額の目安であり、翻訳者の受取額ではありません。
向いている人・注意点
医療・製薬の分野で働いた経験がある人が、その知識を活かせる分野です。用語の正確さについて確認や修正のやり取りが多くなります。
法律翻訳(契約書・判例・知的財産)
特徴
- 法律用語と、日本語・英語で法制度が異なることについての理解が求められる
- 依頼元は法律事務所や企業の法務部門などになる
- 用語の選び方ひとつで意味が変わるため、原文の構造をそのまま保つ訳し方が求められる
求められる知識・経験
法律用語と契約書の構成についての知識が必要です。日本語と英語で法制度そのものが異なるため、対応する語がない概念の扱い方を知っておく必要があります。
単価の目安
日本翻訳連盟が公表している発注価格(クライアント企業が翻訳会社に支払う金額)の目安では、「経営管理・財務・契約書」が英日30円/日英25円、「特許明細書」が英日26円/日英30円(税別)です。特許明細書は、公表されている6分野のなかで唯一、日英のほうが英日より高く示されています。
向いている人・注意点
法務部門や士業事務所での実務経験がある人が知識を活かせる分野です。なお、翻訳は法律の解釈を示す仕事ではありません。内容の判断が必要な場合は、依頼元や有資格者に確認を仰ぐことになります。
字幕翻訳(映画・ドラマ・YouTube)
特徴
- 限られた字数のなかで意味を落とさずに言い換える作業が続く
- 映像の背景や、その場面で使われる言い回しについての理解が求められる
- 1行あたりの文字数・表示秒数・改行位置などの表示ルールが指定される
求められる知識・経験
音声の聞き取りと、字幕の表示ルール(1行あたりの文字数・表示秒数・改行位置)についての知識が必要です。字幕制作用のソフトの操作を求められることもあります。
単価の目安
日本翻訳連盟が公表している分野別の目安に、字幕翻訳は含まれていません。報酬は「動画1分あたり◯円」「1本あたり◯円」など募集ごとに設定されるため、応募前に映像の長さと、聞き起こしから字幕データの作成までのどこを担当するのかを確認してください。
向いている人・注意点
字数制限のなかで意味を落とさずに言い換える作業が続きます。映像の長さと同じ時間では終わらず、聞き直しと表示タイミングの調整に時間がかかります。
ゲーム翻訳(ゲーム内テキスト・ストーリー・UI)
特徴
- ゲームの内容と、ジャンル特有の言い回しについての理解が求められる
- 海外向けに配信されるタイトルでは、日本語と対象言語の双方向で作業が発生する
- UIの文字数制限に収める必要があり、原文どおりの長さでは入らないことがある
求められる知識・経験
ゲームの内容を理解したうえで、UIの文字数制限や用語の統一に対応する必要があります。ジャンル特有の言い回しについての知識も求められます。
単価の目安
日本翻訳連盟が公表している分野別の目安に、ゲーム翻訳は含まれていません。報酬は募集ごとに設定されるため、応募前に分量の単位(原文ワード数か文字数か)と、UI・ストーリー・利用規約のどこまでを担当するのかを確認してください。
向いている人・注意点
断片的なテキストが順不同で渡されることがあり、前後の文脈が分からないまま訳す場面が出てきます。不明点を質問できる窓口があるかどうかを確認しておきましょう。
単価だけを見て応募を決めると、実際にかかる時間と釣り合わないことがあります。確認したいのは「単価」と「分量の単位」と「担当範囲」の3点です。同じ「1ワード◯円」でも、原文のワード数で数えるのか訳文の文字数で数えるのかで金額は変わります。また、用語集の作成や体裁の調整まで含む案件では、訳す以外の作業時間が加わります。応募前に、募集要項に書かれていない工程がないかを質問しておきましょう。
語学の条件はどう見ればよいか
翻訳の募集では、英語の資格やスコアが応募条件に挙げられることがあります。ただし、よく使われるTOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)は、翻訳そのものを測る試験ではありません。まず、それぞれの試験が何を測っているのかを確認しておきます。
TOEICとほんやく検定は何を測る試験か
| 試験 | 実施団体の説明(公式サイトの記載) | 結果の示され方 |
|---|---|---|
| TOEIC Listening & Reading Test | Listening(聞く)・Reading(読む)の2つの英語力を測定する。リスニング約45分100問、リーディング75分100問のマークシート方式。「テストは英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳といった設問はありません」 | 合格・不合格ではなく、トータル10~990点のスコアとして表示される |
| JTF<ほんやく検定>(日本翻訳連盟) | 実用レベルは英日翻訳と日英翻訳があり、「政経・社会」「科学技術」「金融・証券」「医学・薬学」「情報処理」の5分野から1分野を選択する。在宅翻訳者・社内翻訳者・派遣翻訳者としての実務経験がある人などが対象 | 翻訳の完成度に応じて1~3級の合格または不合格を判定。3級以上の合格者には「翻訳士」の称号が授与される |
出典:IIBC「TOEIC Listening & Reading Testとは」/日本翻訳連盟「JTF<ほんやく検定>」(いずれも2026年7月29日確認)。TOEIC L&Rには訳す設問がないため、スコアがそのまま翻訳の仕事の可否や報酬額を決めるわけではありません。一方、日本翻訳連盟は「実用レベル2級以上に合格すると、JTF加盟の翻訳会社から実際の仕事を獲得する機会が広がります」と記載しています。なお、ほんやく検定のインターネット受験では辞書やウェブ検索の利用は認められていますが、機械翻訳の使用は2022年7月の検定より禁止されています。
応募前に自分で確認しておきたい3点
スコアで判断できない以上、確認できるのは「実際にやってみてどうか」です。応募先を選ぶ前に、次の3点を自分で確かめておきましょう。
1. 原文を読み切れるか
- 応募したい分野の原文を1ページ分用意し、辞書を使いながら最後まで読み通せるかを試す
- 読むのにかかった時間を測っておく(作業時間の見積もりに使えます)
- 意味が取れない箇所が何割あったかを数えておく
2. 訳文を日本語として書き切れるか
- 読んだ原文を実際に訳してみて、日本語だけを読んだ人に意味が通じるかを確認する
- 訳した文章を一晩おいてから読み直し、直したくなる箇所がどれくらいあるかを見る
- 訳すのにかかった時間を測り、1時間あたりに進んだ分量を記録する
3. その分野の知識をどれだけ持っているか
- これまでの仕事や学習で扱った分野を書き出し、翻訳の分野と重なるものを探す
- その分野の日本語の文書を読んで、用語の意味が分かるかを確認する
- 調べ物が必要になった用語をメモしておくと、自分用の用語集の出発点になります
TOEIC L&Rは「聞く」「読む」を測る試験で、訳す設問は含まれていません。そのためスコアだけで応募先を決めることはできません。応募条件にスコアを挙げている募集はありますが、日本翻訳連盟は「翻訳会社にフリーランスとして登録する際には、一般に『トライアル』という技能審査があります」と記載しています。まずは応募したい分野の原文を実際に訳し、かかった時間と難しかった箇所を記録するところから始めましょう。
案件を探す3つの方法と、差し引かれる手数料
翻訳の案件を探す方法は、大きく3つに分かれます。まず、受注者が負担する手数料を各社の公式公表値で比べます。
| 探し方 | 受注者が負担する手数料(公式公表値) | 備考 |
|---|---|---|
| クラウドワークス | 契約金額のうち10万円以下の部分20%/10万円超20万円以下の部分10%/20万円超の部分5%(タスク形式は一律20%) | 別途消費税。振込手数料も別途(楽天銀行100円・他行500円、いずれも税込) |
| ランサーズ | 契約金額(税込)の一律16.5% | プロジェクト・コンペ・タスク・時間報酬・月額報酬・パッケージのすべてが対象 |
| 翻訳会社に登録して受注 | 公表されている一律の料率はない | 登録時に「トライアル」という技能審査があるのが一般的(日本翻訳連盟の記載)。単価は会社ごとの提示による |
| 直接契約(企業と直接取引) | 仲介手数料は発生しない | 契約書の取り交わし・請求・入金確認を自分で行う必要がある |
出典:クラウドワークス「ワーカーシステム利用料」/ランサーズ「システム手数料の詳細を教えてください」/日本翻訳連盟「JTF<ほんやく検定>」(いずれも2026年7月29日確認)。クラウドワークスの料率は税抜表示、ランサーズの16.5%は税込表示です。表示の基準が違うため、数字の大小だけを見て比べることはできません。基準をそろえた比較は次の「手数料の仕組み」で示します。また、手数料が低いほうが有利とは限りません。募集の本数、支払いの仕組み(仮払いの有無)、応募条件はそれぞれ異なります。
方法1:クラウドソーシングに登録して応募する
クラウドワークスやランサーズなどのサービスです。クラウドワークスには「翻訳・通訳サービス」というカテゴリが常設されており、募集の一覧は登録しなくても閲覧できます。応募条件は募集ごとに異なるため、実績の提示を求めていない募集があるかどうかは一覧で確認してください。
登録するときにやること
- プロフィールに、対応できる言語の方向(英日/日英など)と分野を書く
- 使える翻訳支援ツールがあれば書いておく
- 対応できる曜日・時間帯と、1週間あたりに引き受けられる分量を書く
- クラウドワークスの発注相場では、「英語翻訳(英語動画の日本語翻訳)」「中国語翻訳」「韓国語翻訳」がいずれも6円~/文字、納期目安7日前後、「翻訳・通訳(オンライン商談の通訳)」が2,000円~/時間と公表されています(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月29日確認)。これは発注側が支払う契約金額の下限表示です。
手数料の仕組み
クラウドソーシングでは、契約金額がそのまま受け取り額になるわけではありません。クラウドワークスの料率(5~20%)は税抜表示、ランサーズの16.5%は税込表示です。表示の基準が違うので、まず基準をそろえます。
クラウドワークスが公開している計算例では、契約金額10,000円(税抜。消費税を含めると11,000円)の仕事で、システム利用料は2,420円(税込)、ワーカーの受け取り額は8,580円とされています。同じ税込11,000円の契約にランサーズの16.5%をあてはめると、差し引かれるのは1,815円で、受け取り額は9,185円です。
この計算を、契約金額が月5万円(税抜。消費税を含めると55,000円)の場合にあてはめると、受け取り額はクラウドワークスで42,900円、ランサーズで45,925円となり、およそ4.3万~4.6万円にあたります。クラウドワークスではこのほかに振込手数料(楽天銀行100円・他行500円、いずれも税込)がかかります。契約の金額帯や方式によって計算は変わるため、応募前に各社の公式ページで確認してください(出典:クラウドワークス「ワーカーシステム利用料」/ランサーズ「システム手数料の詳細を教えてください」・いずれも2026年7月29日確認)。
方法2:翻訳会社に登録して案件を受ける
翻訳会社(翻訳エージェント)は、企業から受けた翻訳案件を、登録している翻訳者に発注します。日本翻訳連盟は「翻訳会社にフリーランスとして登録する際には、一般に『トライアル』という技能審査があります」と記載しています。応募できる時期に決まりはありませんが、会社ごとに応募条件が示されています。
クラウドソーシングとの違い
- 単価:会社ごとに提示される。日本翻訳連盟が公表しているのはクライアント企業が翻訳会社に支払う発注価格の目安であり、翻訳者への支払額はここから会社側の取り分を引いた金額になります
- 案件の入り方:募集に応募するのではなく、登録後に会社側から打診が来る形が中心です
- 手数料:一律の料率は公表されていません。仲介手数料として差し引かれるのではなく、発注単価そのものに反映されます
登録の際は、応募条件(分野・言語・使用ツール)と、トライアルの有無・提出形式を各社の募集ページで確認してください。
翻訳会社の探し方
- 日本翻訳連盟は、法人会員を言語・分野で検索できる「翻訳会社リスト」と、加盟翻訳会社の求人を掲載する「翻訳求人」のページを公開しています(出典:日本翻訳連盟「翻訳会社リスト」/日本翻訳連盟「翻訳求人」・いずれも2026年7月29日確認)。なお同連盟は、翻訳会社リストについて「あっせん・推薦・紹介不可」と明記しており、連絡は各社へ直接行う形です
- 会社ごとに得意分野・対応言語・応募条件が異なるため、自分が対応できる分野と重なるかを確認してから応募します
- 登録前に、支払いのサイクル(締め日・支払日)と、単価の提示方法(原文ワード数か訳文文字数か)を確認しておきましょう
方法3:企業に直接営業する
仲介を挟まず、企業に直接連絡して依頼を打診する方法です。条件を直接交渉できる一方、連絡しても返信が来るとは限りません。契約書の取り交わし・請求・入金確認をすべて自分で行うことになり、支払いのトラブルが起きたときも自分で対応します。
連絡する前に準備しておくこと
- 対応できる言語の方向・分野・分量を1枚にまとめた資料(守秘義務のある訳文はそのまま載せられません。掲載の可否は必ず依頼元に確認してください)
- 単価の提示方法(原文1ワードあたりか、訳文1文字あたりか)と、最低受注金額の有無
- 納期の目安(1日あたりに対応できる分量)
- 請求書の発行と入金確認を自分で行う体制
返信が来ないことも、条件が折り合わないこともあります。連絡した先と結果を記録しておくと、次に見直す材料になります。
国民生活センターは、副業をめぐるトラブルについて「「簡単に稼げる」「もうかる」という広告は詐欺の可能性があるのでうのみにしない!」と注意を呼びかけています。あわせて、住所・氏名・銀行口座・免許証などの個人情報を相手が誰か分からない段階で教えないこと、遠隔操作アプリを安易にインストールしないことも挙げられています(出典:国民生活センター「簡単なタスクで稼げるとうたう副業トラブルに注意!」・2026年5月19日公表/2026年7月29日確認)。
受け取る金額を変えるために検討できる3つの段階
同じ作業時間で受け取る金額を変えたい場合、検討できる方向は大きく3つあります。いずれも応募できる案件の幅を広げるための手段であり、単価が上がることを保証するものではありません。ここでは、始めてから半年程度を目安に、それぞれの段階で確認しておきたいことを整理します。
ステップ1:初月~3ヶ月|実績づくりと基礎スキル習得
この段階の位置づけ
応募から納品、修正対応までの一連の流れを一度経験する段階です。単価は案件ごとに提示されるため、この時期の金額を目標として置くことはできません。
記録しておくこと
受けた案件ごとに「契約金額」「原文の分量」「実際にかかった時間」の3つを記録します。この3つがそろって初めて、時間あたりの金額を出せます。
重点タスク
- 分野を1つに絞って応募先を探す(自分が知識を持っている分野から選ぶ)
- 納品後の修正指示を記録し、繰り返し指摘される点を洗い出す
- 翻訳支援ツール(CATツール)の基本操作を試す
CATツールとは
CATツール(Computer-Assisted Translation、翻訳支援ツール)は、過去の訳文を「翻訳メモリ」として蓄積し、同じ・似た文が出てきたときに再利用できるようにするソフトです。機械翻訳とは別のものです。日本翻訳連盟は、ほんやく検定で機械翻訳の使用を禁止する一方、「翻訳支援ツール自体の使用は問題ない」と明記しています。無料で使えるものとしては OmegaT があり、公式サイトでは「free software」「ダウンロードして制限なく使える」と説明されています(Windows・macOS・Linuxで動作。同サイトは「It does not translate for you!」=自動で訳すソフトではない、とも記載しています)。出典:日本翻訳連盟「JTF<ほんやく検定>」/OmegaT 公式サイト(いずれも2026年7月29日確認)。
ステップ2:3ヶ月~6ヶ月|専門ジャンルへのシフト
この段階の位置づけ
特定の分野に絞り、その分野の用語と文書の型に慣れる段階です。分野を絞ると応募できる募集は減りますが、調べ物にかかる時間は減っていきます。
記録しておくこと
同じ分野の案件を複数受けたら、1時間あたりに進んだ分量が最初の案件と比べてどう変わったかを比較します。分野を絞る効果は、金額よりも先に作業時間に表れます。
重点タスク
- 分野を1つに決め、その分野の日本語の文書を読んで用語に慣れる
- 繰り返し出てくる用語を自分用の用語集にまとめる
- 翻訳会社の募集ページで、応募条件とトライアルの形式を確認する
分野を選ぶときの見方
- 自分の職務経歴や学習歴と重なる分野を優先する(用語を調べる時間を抑えやすいため)
- 日本翻訳連盟が公表している発注価格の目安では、6分野のうち英日の金額が最も高いのは「医学・医療・薬学」(35円)です。ただしこれはクライアント企業が翻訳会社に支払う金額の目安であり、翻訳者の受取額ではありません
- 同連盟は、この目安について「専門性、難易度、翻訳量、納期…によって大幅に異なります」と注記しています
ステップ3:6ヶ月以降|継続案件の確保と直営業展開
この段階の位置づけ
一度取引した相手から継続して依頼を受けられるかを確認する段階です。継続の可否も単価の変更も、決めるのは依頼元です。
記録しておくこと
取引のある相手ごとに、依頼の頻度と1件あたりの分量を記録します。継続の相談を切り出すときの材料になります。
重点タスク
- 継続して依頼を受けている相手がいるか確認する
- 対応できる分野・分量・納期を最新の状態にまとめ直す
- 単価の見直しを相談する材料(納品実績・対応できる作業範囲)を書き出しておく
継続を相談するときの進め方
- 納期に余裕をもって納品できるよう、引き受ける前に自分の作業ペースから所要日数を見積もる
- 修正の指示には、対応できる時期を返信したうえで着手する
- 何件か納品したあとで「継続でお願いできる案件はあるか」を相談する(応じるかどうかを決めるのは依頼元です)
「これまで〇件の〇分野の翻訳を担当しました。次の案件から単価を〇円/ワードにご検討いただけないでしょうか」のように、担当した件数・分野と、希望する単価とその単位を具体的に書きます。応じるかどうかを決めるのは依頼元です。相談したこと自体が取引に影響する可能性もあるため、切り出す時期は取引の状況を見て判断してください。
機械翻訳との関係:ポストエディットという仕事
機械翻訳の出力を人が確認して直す作業は「ポストエディット」と呼ばれます。この作業については、ISO 18587:2017(Translation services — Post-editing of machine translation output — Requirements)という国際規格が2017年4月に発行されており、機械翻訳の出力に対する人によるポストエディットの工程と、ポストエディターに求められる力量について要求事項が定められています。同規格は現在、改訂予定の段階(Stage 90.92)にあります(出典:ISO 18587:2017・2026年7月29日確認)。
ポストエディット案件の実態
仕事内容
- 機械翻訳が出力した訳文を、原文と突き合わせて確認する
- 意味の誤りや不自然な言い回しを修正する
- 用語が統一されているかを確認する
報酬の決まり方
ポストエディットの報酬は、原文の分量あたりで設定されることも、作業時間あたりで設定されることもあります。公的機関や業界団体が公表しているポストエディットの単価の目安は、本記事の確認時点では見つけられませんでした。日本翻訳連盟は2022年度の業界調査で「ポストエディットの日英・英日翻訳料金(個人)」を新たな設問として追加していますが、集計結果のレポートは一般販売されていないため、本記事では数値を掲載していません。
作業量の見積もり
機械翻訳の出力の質は、原文の分野・文体・用語の特殊性によって大きく変わります。出力がそのまま使える箇所と、訳し直しになる箇所が混在するため、事前に分量だけで所要時間を見積もることが難しい作業です。受ける前に、対象となる文書のサンプルを見せてもらえるかを確認しておきましょう。
求められる力量
ISO 18587:2017 は、ポストエディットの工程だけでなくポストエディターの力量(competences)についても要求事項を定めています。機械翻訳の出力をそのまま通す作業ではなく、原文と突き合わせて判断する作業です(出典:ISO 18587:2017/日本翻訳連盟「業界調査(翻訳通訳白書)」・いずれも2026年7月29日確認)。
機械翻訳が普及したあとの働き方
- ポストエディットの進め方を知っておく — 原文と機械翻訳の出力を突き合わせて判断する作業で、ISO 18587:2017 に工程と力量の要求事項が定められています
- 分野を絞って知識を積む — 用語と文書の型に慣れるほど、確認にかかる時間を抑えやすくなります
- 翻訳支援ツール(CATツール)と機械翻訳を区別して扱う — 日本翻訳連盟のほんやく検定では機械翻訳の使用は禁止されていますが、翻訳支援ツール自体の使用は認められています。案件ごとに、機械翻訳の使用可否が指定されることがあります
ポストエディットは、機械翻訳の出力をそのまま通す作業ではありません。原文と突き合わせて、意味が変わっていないか、用語が統一されているかを判断する必要があります。案件によっては、機械翻訳や生成AIの使用そのものが禁止されている場合があります。秘密保持の観点から、預かった原文を外部のサービスに入力してよいかどうかは、必ず事前に依頼元へ確認してください。


翻訳副業を始めるためのステップ
ここまでの内容を、始めてから半年程度の進め方として7つのステップに整理します。金額の目標ではなく、各段階で確認しておきたい行動としてまとめました。
ステップ1:実際に訳して現在地を測る(1週間)
やること
- 応募したい分野の原文を1ページ分用意し、実際に訳してかかった時間を測る
- これまでの仕事や学習で扱った分野を棚卸しする
- 最初に応募する分野を1つ決める
成果物
- 実測メモ(「原文1ページを訳すのに◯時間。用語で詰まったのは◯箇所」など)
ステップ2:プラットフォーム登録と自己紹介文作成(1週間)
やること
- クラウドワークス・ランサーズなどに登録する(登録前に、各社の手数料の料率と表示基準を確認しておきます)
- プロフィールを設定する
- 自己紹介文に、対応できる言語の方向・分野・分量・時間帯を書く
成果物
- プロフィールの設定完了(対応できる言語の方向・分野・分量・時間帯を記載)
ステップ3:CATツールを試す
やること
- 無料で使えるCATツール(OmegaT)を公式サイトからダウンロードして試す
- 公式のドキュメントで基本操作を確認する(OmegaT公式サイトに Documentation のページがあります)
- 翻訳メモリの作り方と、過去の訳文が再利用される仕組みを確認する
成果物
- OmegaTを起動し、プロジェクトを1つ作成して翻訳メモリの動きを確認した記録
ステップ4:最初の案件に応募する
やること
- クラウドソーシングの「翻訳・通訳」カテゴリで、応募条件に実績の提示を求めていない募集を探す
- 募集要項の「分量の単位」「担当範囲」「納期」を確認してから応募する
- 引き受けたら、自分の作業ペースから所要日数を見積もり、余裕をもって納品できる日程を組む
成果物
- 応募した募集の記録(応募先・募集の条件・結果)と、引き受けた場合は初回の納品
ステップ5:実績づくり(2ヶ月)
やること
- 案件ごとに「契約金額」「原文の分量」「実際にかかった時間」を記録する
- 修正の指示には、対応できる時期を返信したうえで着手する
- 分野を1つに絞り、繰り返し出てくる用語を自分用の用語集にまとめる
成果物
- 案件ごとの記録(契約金額・原文の分量・所要時間)と、自分用の用語集
ステップ6:単価の見直しと継続を相談する
やること
- 依頼元に「次の案件から単価を◯円/ワードにご検討いただけないか」と相談する
- 「継続でお願いできる案件はあるか」を相談する
- 翻訳会社の募集ページで応募条件とトライアルの形式を確認する
成果物
- 単価の見直しを相談した記録(相談した相手・提示した内容・返答)
- 継続の可否についての回答(応じるかどうかを決めるのは依頼元です)
ステップ7:専門分野への進出(4ヶ月以降)
やること
- 絞った分野の知識を、日本語の文書や講座で補う
- 翻訳会社の募集ページで応募条件を確認し、応募する
- 対応できる分野・分量・納期を最新の状態にまとめ直す
成果物
- 翻訳会社への応募とトライアルの提出
- 応募した会社ごとの応募条件・単価の提示方法の一覧
以下は、計算の考え方を示すために置いた仮の数字です。実際の単価も作業ペースも案件ごとに変わるため、この金額になることを示すものではありません。
1. ペース:調べ物と見直しを含めて、1時間に原文200ワード進んだと仮定します。
2. 作業時間と作業量:月20時間なら、200ワード × 20時間 = 4,000ワード。
3. 契約金額:原文1ワード10円の案件なら、4,000ワード × 10円 = 40,000円(税抜。消費税を含めると44,000円)。ここで置いた10円が前掲の発注価格の目安より低いのは、クラウドソーシング経由の募集を想定しているためです。
4. 手数料を引いた受け取り額:クラウドワークスの10万円以下の部分(20%)をあてはめると、44,000円 −(44,000円 × 20% × 1.1)= 34,320円。
5. 時間あたりの金額:34,320円 ÷ 20時間 = 1,716円。
時間あたりの金額は単価だけでは決まらず、1時間に何ワード進むかと差し引かれる手数料で変わります。1時間に進む量は案件と分野によって大きく変わるので、最初の案件で必ず実測してください。
よくある質問(FAQ)
- QTOEICのスコアは翻訳の仕事にどう関係しますか?
- ATOEIC Listening & Reading Testは「聞く」「読む」の2つの英語力を測る試験で、実施団体のIIBCは「テストは英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳といった設問はありません」と説明しています。結果も合格・不合格ではなく10~990点のスコアとして示されます。つまり、スコアがそのまま翻訳の仕事の可否や報酬額を決めるものではありません。翻訳そのものの力を測る試験としては、日本翻訳連盟の<ほんやく検定>があり、実用レベルでは5分野から1分野を選んで1~3級の合否が判定されます。応募条件にスコアを挙げている募集もありますが、日本翻訳連盟は「翻訳会社にフリーランスとして登録する際には、一般に『トライアル』という技能審査があります」と記載しています。
- Q医療翻訳者になるにはどうしたら?
- A医学・薬学の用語と、扱う文書の型についての知識が必要になります。日本翻訳連盟の<ほんやく検定>には実用レベルの選択分野として「医学・薬学」があり、翻訳そのものの力を測る手段のひとつです。講座や教材の費用・期間は提供元によって異なるため、受講を検討する場合は各提供元の公式ページで確認してください。なお、同連盟が公表している発注価格の目安では「医学・医療・薬学」は英日で原文1ワードあたり35円(税別)ですが、これはクライアント企業が翻訳会社に支払う金額の目安であり、翻訳者の受取額ではありません。
- Q収入の見通しはどう立てればよいですか?
- A先に金額を決めるのではなく、〈1時間に進む量 → 作業時間 → 契約金額 → 手数料を引いた受け取り額〉の順に組み立てます。本文の計算例では、1時間に原文200ワード進むと仮定し、月20時間で4,000ワード、原文1ワード10円なら契約金額40,000円(税抜)、クラウドワークスの手数料を引いて34,320円、時間あたり1,716円としています。これは説明のために置いた仮の数字です。1時間に何ワード進むかは分野と案件によって大きく変わるため、最初の案件で実測し、その数字で置き換えて計算してください。
- Q1日どれくらいの作業時間が必要?
- A必要な作業時間は、引き受けた分量と自分のペースで決まります。本文の計算例と同じ前提(1時間に原文200ワード)で月20時間を確保するなら、週に5時間前後、たとえば平日に1日1時間ずつという配分になります。ただし、これは調べ物と見直しを含めた仮のペースで、慣れない分野では同じ分量にその数倍かかることもあります。まずは1件受けて、実際にかかった時間を測るのが確実です。
- Q会社員の副業として翻訳は向いている?
- A在宅で作業でき、作業する時間帯を自分で決めやすい仕事です。一方で、納期は依頼元が決めるため、本業が忙しい時期と重なると調整が必要になります。引き受ける前に、納期までに確保できる時間を計算しておきましょう。また、勤務先の就業規則で副業が認められているか、事前の届け出が必要かを必ず確認してください。取引先の情報や原文の内容が秘密保持の対象になっている場合もあり、本業との関係で受けられない案件が出てくることもあります。
- Q未経験でも応募できる案件はありますか?
- A募集ごとに応募条件が異なるため、分野で一律に決まるものではありません。探すときの目安になるのは、①応募条件に実績や資格の提示を求めていないか ②扱う分野が自分の知識と重なるか ③分量の単位と担当範囲が募集要項に明記されているかの3点です。自分が知識を持っている分野を選べば、用語を調べる時間を抑えやすくなります。単価も応募のしやすさも募集ごとに違うため、まずは一覧で条件を見比べてください。
つまずきやすい点と対策
始めたあとで想定と違ったと感じやすい点を4つ挙げ、それぞれ何を記録・確認すればよいかを整理します。
単価だけを見て引き受けると、調べ物と見直しにかかる時間が加わって、時間あたりの金額が想定を下回ることがあります。
【対策】案件ごとに「契約金額」「原文の分量」「実際にかかった時間」を記録してください。この3つがそろって初めて、次に引き受けるかどうかを金額で判断できます。単価が上がるかどうかは依頼元が決めることですが、自分のペースが上がったかどうかは記録から分かります。
訳文の表記や用語について、納品後に修正の指示が入ることがあります。
【対策】指示の内容を記録し、繰り返し指摘される点を洗い出してください。指摘が同じ種類に集中していれば、次の案件では事前に確認しておくことで減らせます。また、引き受ける前に、修正対応が何回まで・いつまで含まれるのかを確認しておくと、想定外の作業を抱えにくくなります。
知識のない分野では、訳す時間より用語を調べる時間のほうが長くなることがあります。
【対策】引き受ける前に、原文の一部を実際に訳して所要時間を測ってください。その時間を全体の分量に掛ければ、納期に間に合うかを判断できます。調べた用語を自分用の用語集に残しておくと、同じ分野の次の案件で再利用できます。翻訳メモリを使えば、過去に訳した文と同じ・似た文が出てきたときに参照できます。
国民生活センターは「「簡単に稼げる」「もうかる」という広告は詐欺の可能性があるのでうのみにしない!」と注意を呼びかけています。同センターには、最初に少額の報酬が支払われたあとで高額な振り込みを求められた、という相談が寄せられています。
【対策】「お金を稼ぐはずが振り込みを求められても、言われたとおりに振り込まず、消費生活センター等に相談してください」(同センター)。相談先は消費者ホットライン「188」(全国共通・3桁)、警察相談専用電話は「#9110」です。また、住所・氏名・銀行口座・免許証などの個人情報を、相手が誰か分からない段階で伝えないようにしましょう(出典:国民生活センター「簡単なタスクで稼げるとうたう副業トラブルに注意!」・2026年5月19日公表/2026年7月29日確認)。

まとめ:初月にやるべき7つのアクション
ここまでの内容を、始めた月に確認しておきたい7つの行動としてまとめます。収入額の目標ではなく、判断材料をそろえるための行動です。
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応募したい分野の原文を実際に訳してみる — TOEIC Listening & Reading Testには英文和訳・和文英訳の設問がない(IIBC公式)ため、スコアでは翻訳の作業量を見積もれません。1ページ訳してかかった時間を測るところから始めます。
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クラウドソーシングに登録する — クラウドワークス・ランサーズなどに登録し、翻訳のカテゴリでどんな募集があるかを一覧で確認します。登録前に、各社の手数料の料率と表示基準(税抜か税込か)を確認しておきましょう。
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プロフィールと自己紹介を整える — 対応できる言語の方向(英日/日英など)、分野、1週間あたりに引き受けられる分量、連絡がとれる時間帯を書きます。
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応募する分野を1つに絞る — これまでの仕事や学習で扱った内容と重なる分野を選びます。知識のある分野ほど、調べ物にかかる時間を抑えやすくなります。
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引き受ける件数を、確保できる時間から逆算する — 件数を先に決めるのではなく、その月に確保できる作業時間と、1件あたりの見積もり時間から、引き受けられる件数を決めます。
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応募文の型を用意する — 「対応できる分野」「1週間あたりに引き受けられる分量」「連絡がとれる時間帯」の3点を毎回書けるようにしておきます。
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継続の相談を切り出す時期を考えておく — 何件か納品したあとで「継続でお願いできる案件はあるか」を相談します。応じるかどうかを決めるのは依頼元です。
1. 契約金額・原文の分量・所要時間を必ずセットで記録する——時間あたりの金額は、記録しないと分かりません。
2. 単価の「単位」を確認する——原文1ワードあたりか、訳文1文字あたりかで、同じ数字でも金額は変わります。
3. 手数料を引いた額で考える——契約金額がそのまま受け取り額になるわけではありません。各社の公式ページで計算式を確認しておきましょう。
翻訳の報酬は「単価 × 作業量」で決まり、単価は案件ごとに依頼元が提示します。まずは応募・納品・修正という一連の流れを一度経験し、契約金額・原文の分量・実際にかかった時間の3つを記録するところから始めましょう。その記録がそろって初めて、次の案件を引き受けるかどうかを自分の数字で判断できます。
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