動画編集の副業を調べると、まず金額の話が出てきます。ただ、募集に書かれている金額と、自分の口座に振り込まれる金額は同じではありません。仲介するサービスの手数料が差し引かれますし、1本にかかる作業時間によって、1時間あたりに換算した金額も変わります。
本記事では、動画編集の仕事がどんな作業で構成されているのか、クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」では実際にいくらで発注されているのか、手数料を引いたあと手元にいくら残るのかを、公式に公表されている資料だけを使って整理します(2026年7月31日確認)。特定の収入が得られることを保証する内容ではありません。受注できるかどうかは募集の状況と選考によって決まります。
動画編集の副業とは?どんな作業を、いくらで発注されているか
動画編集の副業は、撮影済みの素材を受け取り、不要な部分を削り、文字や音を足して1本の動画に仕上げる仕事です。クラウドワークスの発注相場では「写真・動画・音楽」というカテゴリのなかに、「YouTube動画作成・編集」「TikTok・ショート動画」「映像編集・映像制作」といった依頼業務が分かれて掲載されています(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月31日確認)。
同じ「動画編集」でも、依頼される内容は募集によって異なります。クラウドワークスが公表している発注例を見ると、「Youtube用動画15分尺の編集(テロップ・素材カット・SE)」のように、尺と作業範囲がセットで書かれています(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月31日確認)。応募する前に、この2つがどう指定されているかを確認することが、金額を判断する材料になります。
クラウドワークスが公表している発注相場では、動画関連の報酬相場は次のように示されています(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月31日確認)。
- YouTube動画作成・編集(発注例:Youtube用動画15分尺の編集〈テロップ・素材カット・SE〉):8,000円~/本・納期目安5日程度
- TikTok・ショート動画(発注例:Tik Tok動画の撮影・文字入れ〈カット・顔出しなし〉):3,000円~/本・納期目安3日程度
- 映像編集・映像制作(発注例:企業紹介用ムービー〈素材・絵コンテあり〉):120,000円~/本・納期目安30日前後
いずれも、発注する側が支払う契約金額の下限として表示されている金額です。受注した人の手取りではありません。ここからサービスのシステム利用料が差し引かれます。


動画編集で依頼される作業と、使うソフト
本記事では、動画編集に関連する作業を5つに分けて説明します。このうち第1・第2・第3は、クラウドワークスの発注例「Youtube用動画15分尺の編集(テロップ・素材カット・SE)」に作業範囲として含まれているものです(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月31日確認)。第4・第5がどこまで含まれるかは募集によって異なり、第5(サムネイル)は別の依頼業務として掲載されています。
第1スキル:カット編集とトリミング
動画素材から不要な部分を削除する作業です。クラウドワークスの発注例では「素材カット」という言葉で作業範囲に含まれています(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月31日確認)。素材の長さと、どこまで削るかの指定によって、かかる時間が変わります。
第2スキル:テロップ・字幕の挿入
動画に文字情報を乗せる作業です。クラウドワークスの発注例では「テロップ」として作業範囲に含まれています。ショート動画では「文字入れ」という表記の発注例もあります(出典は前掲のクラウドワークス発注相場・2026年7月31日確認)。文字量が多いほど作業時間は延びます。
第3スキル:BGM・SE(効果音)の挿入
映像に背景音楽や効果音を付ける作業です。クラウドワークスの発注例では「SE」として作業範囲に含まれています(出典は前掲のクラウドワークス発注相場・2026年7月31日確認)。使う音源のライセンス条件は、素材ごとに異なります(この点は本記事の「よくある質問」で扱います)。
第4スキル:カラーグレーディング(色調補正)
映像の色を調整する作業です。クラウドワークスの発注相場には「映像編集・映像制作」という依頼業務があり、企業紹介用ムービーなど、この工程まで含む案件がここに分類されています(出典は前掲のクラウドワークス発注相場・2026年7月31日確認)。
第5スキル:サムネイル制作
動画のサムネイル(再生前に表示される画像)を作る作業です。クラウドワークスでは動画編集とは別に「画像加工・画像編集」という依頼業務があり、報酬相場は1,000円~/枚・納期目安2日前後と示されています。この項目の発注事例には「【1500円/枚〜】YouTube投稿用サムネイル制作」という募集タイトルが掲載されています(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月31日確認)。
この順番どおりに覚えなければならない、という決まりはありません。実際の募集では「テロップ・素材カット・SE」のように複数の作業がまとめて指定されるため、応募したい募集の作業範囲に合わせて必要なものから確認していくことになります(出典は前掲のクラウドワークス発注相場・2026年7月31日確認)。
編集ソフトの費用|各社の公式サイトに書かれていること(2026年7月31日確認)
編集ソフトには、無償で使えるものと有償のものがあります。当編集部が各社の公式サイトで確認できた内容を、次の表にまとめました。価格や提供形態は改定されることがあるため、導入する前に各社の公式ページで最新の内容をご確認ください。
| ソフト(提供元) | 公式サイトに記載された対応環境 | 無料で使えるか | 公式サイトで確認できた金額 |
|---|---|---|---|
| DaVinci Resolve(Blackmagic Design) | Mac、Windows、Linux | 「無償バージョン」の記載あり | 上位版のDaVinci Resolve Studioは51,980円(税込価格) |
| Filmora(Wondershare) | Windows、Mac、iOS、Android、iPad、オンライン | 「無料ダウンロード」の導線あり | 公式サイトの「プラン&価格」ページに記載。本記事では金額を引用していません |
| CapCut | デスクトップ、オンライン、モバイル、Pad | 「オンラインで無料で試す」「クレジットカードは必要ありません」の記載あり | 同上 |
使うソフトが募集側から指定されることもあります。クラウドワークスの発注事例には「【高単価×継続依頼×Capcut】動画単価3000円〜”YouTubeshort広告用動画”を制作してくれる動画編集者様の大募集」のように、募集タイトルにソフト名が入っているものが掲載されています(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月31日確認)。応募したい募集がソフトを指定しているかどうかは、募集文で確認できます。
なお、Adobe Premiere Proなど、上の表に載せていないソフトもあります。費用は改定されるため、提供元の公式サイトでご確認ください。
未経験から始める場合の4つの段階
段階1:編集ソフトの基本操作を確認する
この段階でやることは、応募したい募集に書かれている作業を、自分のソフトで一通り実行してみることです。
具体的には、使うソフトで次の5つの操作を一通り試します。
- 動画素材のインポートと基本的なカット編集
- テロップの挿入と簡単なアニメーション
- フリー素材からのBGM・SE選定と挿入
- 基本的な色調補正
- 動画の書き出しと品質設定
提供元が公式の学習用コンテンツを用意している場合があります。たとえばBlackmagic Designは、DaVinci Resolveのトレーニングページを公式サイトに設けています(Blackmagic Design「DaVinci Resolve トレーニング」・2026年7月31日確認)。どれくらいの期間で操作を覚えられるかは人によって異なるため、当編集部では期間の目安を示していません。

段階2:作例を用意して、募集に応募する
この段階では、応募先に見せられる作例を用意します。
本記事で取り上げた3つの依頼業務のうち、クラウドワークスの発注相場で下限がいちばん低いのは「TikTok・ショート動画」の3,000円~/本(発注例:Tik Tok動画の撮影・文字入れ〈カット・顔出しなし〉、納期目安3日程度)です(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月31日確認)。ここでも、この3,000円は発注側が支払う契約金額の下限で、手取りではありません。
クラウドワークスの発注相場ページには、依頼業務ごとに実際の発注事例(募集タイトルと予算帯)も掲載されています。「YouTube動画作成・編集」に載っているのは次のような募集です(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月31日確認)。募集タイトルは公式サイトの表記のまま引用しています。予算帯は募集ごとに設定されるもので、同じ依頼業務でも幅があります。
- 「【継続、単価UPあり】教育系YouTube動画編集【経験者優遇】」(固定報酬制/予算帯5,000円〜10,000円)
- 「【1本 8,000円〜】歴史系YouTubeの動画編集を行っていただける方を募集します【継続案件】」(固定報酬制/予算帯5,000円〜10,000円)
- 「YouTubeアニメチャンネルの動画編集者募集」(固定報酬制/予算帯100,000円〜300,000円)
「★4.5以上になれば案件が取りやすくなる」という基準は、当編集部が確認したクラウドワークス・ランサーズの公表資料には見当たりません。クラウドワークスが公表している「プロクラウドワーカー」の認定基準では、総合評価は4.8以上(過去累計)、コミュニケーション評価も4.8以上(過去累計)とされています(出典:クラウドワークス「プロクラウドワーカー」・2026年7月31日確認)。何本納品すればどうなるという基準も、同じ範囲では見当たりませんでした。
また、作例を見てもらえる場所を用意しておくと、募集への応募時に「どこまでできるか」を示せます。ランサーズの認定ランサーの基準には、プロフィール写真・表示名・300文字以上の自己紹介・本人確認などの登録項目が含まれています(出典:ランサーズ「認定ランサーの基準を教えてください」・2026年7月31日確認)。
①契約金額8,000円(税抜)→ ②税込8,800円 → ③システム利用料は8,800円×20%=1,760円、その消費税176円を足して1,936円(税込) → ④受け取り8,800円-1,936円=6,864円 → ⑤1本に4時間かかったなら1時間あたり1,716円、8時間かかったなら858円。
同じ8,000円の募集でも、作業時間が倍になれば1時間あたりの金額は半分になります。これは説明のために置いた仮の数字です(料率の出典:クラウドワークス「ワーカーシステム利用料」・2026年7月31日確認)。
段階3:引き受ける作業範囲を決める
応募を続けていくと、自分がどの作業に時間をかけているかが見えてきます。次に決めるのは、どこまでを引き受けるかの範囲です。
クラウドワークスの発注相場では、動画関連が「YouTube動画作成・編集」「TikTok・ショート動画」「映像編集・映像制作」に分かれ、サムネイルにあたる作業は「画像加工・画像編集」、台本は「シナリオ作成・脚本制作・小説作成」(YouTube動画のシナリオ作成:1円~/文字)、書き起こしは「テープ起こし・文字起こし」(インタビュー60分間の文字起こし:5,000円~)と、別々の依頼業務として掲載されています(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月31日確認)。自分がどの区分の募集に応募するのかを決めておくと、募集文の読み方が変わります。
プロフィールの記載で受注数がどう変わるかを示した公表データは、当編集部が確認した範囲では見当たりませんでした。確認できたのは、ランサーズが認定ランサーの条件としてプロフィール項目の登録を挙げていることです(出典:ランサーズ「認定ランサーの基準を教えてください」・2026年7月31日確認)。
作業範囲を広げると、応募できる募集の区分が変わります。クラウドワークスの発注相場では「映像編集・映像制作」の報酬相場が120,000円~/本(発注例:企業紹介用ムービー〈素材・絵コンテあり〉)、納期目安30日前後と示されています(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月31日確認)。ただし、この区分の募集に応募できるかどうかは、募集ごとの応募条件によります。
段階4:継続の依頼を受けるときに確認すること
同じ発注者から継続して依頼を受けるようになったときに、確認しておくことがあります。
手数料を避けるためにサービスを介さない直接契約へ移る、という進め方は、両サービスの利用規約で原則として禁止されています(クラウドワークスから事前に承諾を得た場合、ランサーズで同社の定める人材紹介契約等を別途締結する場合を除きます)。
- クラウドワークスの利用規約(第9条第9項):「会員又は過去5年以内に会員であった者は、会員又は過去5年以内に会員であった者と、本サービスを利用せずに、直接に本サービスを通じて委託可能な内容に関する業務委託契約を締結すること及びその勧誘をすることを行ってはならないものとします。但し、弊社が事前に承諾した場合はこの限りではありません。」(出典:クラウドワークス「利用規約」・2026年7月31日確認)
- ランサーズの利用規約(第31条第1項第13号・禁止事項):「本サイトの利用期間及び退会後1年間が経過するまでの間、本サイトにおいて知り得た会員と、本サイトを介さずに直接取引を行う行為、直接取引を勧誘する行為又はその勧誘に応じる行為(本サービスで取引開始をした会員と、本サイトを介さずに、再度取引する場合を含む)」(出典:ランサーズ「利用規約」・2026年7月31日確認)
両サービスとも、違反した場合の違約金を規約に定めています。金額はいずれも100万円が下限とされています(出典:クラウドワークス「利用規約」第27条第5項/ランサーズ「利用規約」第40条第3項・いずれも2026年7月14日改定版・2026年8月1日確認)。
手数料の料率は、クラウドワークスが報酬額10万円以下の部分20%・10万円超20万円以下の部分10%・20万円超の部分5%(公式の計算例に「システム利用料率(税抜)」と明記)、ランサーズがランサー側で契約金額(税込)の16.5%です(出典:クラウドワークス「ワーカーシステム利用料」/ランサーズ「システム手数料の詳細を教えてください」・いずれも2026年7月31日確認)。どちらも契約金額(税込)に料率を掛けます。ただしクラウドワークスの料率は税抜の表示で、システム利用料に消費税を加えると、契約金額(税込)に対して22%相当になります。ランサーズの16.5%は税込の表示です。並べて比べるときは、この違いに注意してください。
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段階1編集ソフトの基本操作を確認する無償で使えるソフトを導入→カット・テロップ・SE・色調整・書き出しを一通り実行
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段階2作例を用意して募集に応募するクラウドソーシングに登録→募集文の作業範囲と尺を確認→手数料を引いた受け取り額を計算
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段階3引き受ける作業範囲を決める動画編集/画像加工/シナリオ/文字起こしは別カテゴリ→どの区分の募集に応募するか決める
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段階4継続の依頼を受けるときに確認するサービスを介さない直接契約は利用規約で原則禁止→取引条件の明示(フリーランス法3条通知)を確認
募集の探し方4つと、差し引かれる手数料
動画編集の募集を探す方法は、大きく4つに分けられます。それぞれ、手数料の有無と確認すべきことが異なります。
方法1:クラウドソーシングの募集に応募する
クラウドワークスとランサーズは、どちらも登録が無料で、募集に応募する形式です。発注相場や手数料が公式サイトで公表されているため、応募前に条件を確認しやすいという特徴があります(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」/クラウドワークス「ワーカーシステム利用料」・いずれも2026年7月31日確認)。
手数料は、クラウドワークスが報酬額のうち10万円以下の部分20%・10万円超20万円以下の部分10%・20万円超の部分5%・タスク形式は一律20%(いずれも公式の計算例では「システム利用料率(税抜)」=消費税を含まない料率として示されています)、ランサーズがランサー側で契約金額(税込)の16.5%です。クラウドワークスの公式の計算例では、契約金額10,000円(税抜)=税込11,000円の仕事で、システム利用料が2,420円(税込)、受け取りが8,580円と示されています。振込時には別途、振込手数料(楽天銀行は税込100円、他行は税込500円)がかかると記載されています(出典:クラウドワークス「ワーカーシステム利用料」/ランサーズ「システム手数料の詳細を教えてください」・いずれも2026年7月31日確認)。
方法2:SNSで作例を公開する
SNSに自分の作例を公開しておく方法もあります。ただし、フォロワー数と依頼件数の関係を示した公表データは、当編集部が確認した範囲では見当たりませんでした。なお、クラウドソーシングで知り合った相手とサービスを介さずに取引することは、両サービスの利用規約で原則として禁止されています(前掲)。
また、SNS経由の依頼には仮払いや評価の仕組みがないため、報酬の支払い条件を書面で確認する必要があります。この点は次の「方法3」「方法4」でも同じです。
方法3:動画を投稿している人に直接連絡する
動画を投稿している人が、概要欄などで編集者を募集していることがあります。連絡する場合は、作業範囲・尺・納期・報酬額と支払期日を、やり取りの記録が残る形で確認してください。
返信がどれくらい返ってくるかを示した公表データは、当編集部が確認した範囲では見当たりませんでした。当編集部では、件数の見込みを示していません。
方法4:企業に直接提案する
企業が発注する映像は、クラウドワークスの発注相場では「映像編集・映像制作」に分類され、企業紹介用ムービー(素材・絵コンテあり)の報酬相場が120,000円~/本、納期目安30日前後と示されています(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月31日確認)。実績が何本必要かという基準は、当編集部が確認した範囲では公表されていません。
条件があいまいなまま作業が進んでしまった場合の相談先として、厚生労働省が第二東京弁護士会に委託して運営する「フリーランス・トラブル110番」(0120-532-110/受付時間9:30~16:30、土日祝日を除く)があります。公式サイトには「相談は無料」「匿名でもOK」と記載されています。ただし「フリーランスご自身が発注側となった際に生じたトラブルのご相談は対象外です」との記載もあります(出典:フリーランス・トラブル110番・2026年7月31日確認)。
クラウドワークスが公表している発注相場(動画関連)
以下の金額は、クラウドワークスが「クラウドワークス発注相場」として公表しているものです(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月31日確認)。同ページには「仕事カテゴリごとに発注相場は異なり、専門性が高い作業ほど報酬が高くなる傾向があります」と記載されています。いずれも発注する側が支払う契約金額の下限表示であり、受注者の手取りではありません。
YouTube動画作成・編集
- 報酬相場:8,000円~/本
- 発注例:Youtube用動画15分尺の編集(テロップ・素材カット・SE)
- 納期目安:5日程度
TikTok・ショート動画
- 報酬相場:3,000円~/本
- 発注例:Tik Tok動画の撮影・文字入れ(カット・顔出しなし)
- 納期目安:3日程度
映像編集・映像制作
- 報酬相場:120,000円~/本
- 発注例:企業紹介用ムービー(素材・絵コンテあり)
- 納期目安:30日前後
上の金額は契約金額の下限であって、手取りではありません。「YouTube動画作成・編集」の下限8,000円を税抜の契約金額と置くと、税込8,800円、システム利用料が8,800円×20%=1,760円とその消費税176円で1,936円(税込)、受け取りは6,864円です(料率の出典:クラウドワークス「ワーカーシステム利用料」・2026年7月31日確認)。この条件で受け取り額を5万円にそろえると、7本では48,048円で届かず、8本で54,912円になります。ただし、月に何本受注できるかは募集の状況と選考によって決まるため、当編集部では本数の見込みを示していません。これは説明のために置いた仮の数字です。


金額を判断するときに見る3つの材料
受け取る金額は、契約金額から手数料を引いた額です。それを作業時間で割れば、1時間あたりの金額が出ます。ここでは、その判断材料になる3つを整理します。
要素1:各サービスが公表している認定基準
2つのサービスは、それぞれ認定制度の基準を公表しています。
- クラウドワークス「プロクラウドワーカー」:納品完了率90%以上(過去1年間)/総合評価4.8以上(過去累計)/獲得報酬額 月間200位以内(過去1年間で1回以上)/スカウト数5回以上(過去1年間)/コミュニケーション評価4.8以上(過去累計)/プロフィール&自己PR入力済(過去1年間)。認定審査は3ヵ月ごと。なお、獲得報酬額の順位は職種部門ごとで、エンジニア部門のみ「100位以内」が認定対象と注記されています(出典:クラウドワークス「プロクラウドワーカー」・2026年7月31日確認)
- ランサーズ「認定ランサー」:獲得報酬額が各依頼カテゴリの上位20%(小カテゴリが対象)/クライアントからの評価は過去1年間の「満足」の割合が95%以上/仕事完了率90%以上/タスク承認率90%以上/最終ログインが1ヶ月以内/各種認証やプロフィールの登録。過去1年間の実績をもとに毎月審査(出典:ランサーズ「認定ランサーの基準を教えてください」・2026年7月31日確認)
認定されると報酬が何%上がるかを示した数値は、当編集部が確認した範囲では公表されていません(クラウドワークスのページには自社調べに基づく効果の記載がありますが、根拠となる数値が示されていないため本記事では扱いません)。
要素2:1本にかかる作業時間
クラウドワークスの発注相場には、依頼業務ごとに納期目安が併記されています。TikTok・ショート動画が3日程度、YouTube動画作成・編集が5日程度、映像編集・映像制作が30日前後です(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月31日確認)。契約金額が同じなら、1本にかける時間が短いほど、1時間あたりの金額は上がります。逆に、想定より時間がかかれば下がります。
ソフトを変えれば作業時間がどれだけ短くなるか、という数値は、本記事で取り上げた3社(Blackmagic Design・Wondershare・CapCut)の公式サイトで確認した範囲では見当たりませんでした。実際にかかる時間は、素材の量・尺・指定される作業範囲によって変わります。
要素3:引き受ける作業範囲
クラウドワークスでは、動画編集とサムネイル(画像加工・画像編集)が別の依頼業務として掲載され、報酬相場もそれぞれ8,000円~/本、1,000円~/枚と別に示されています(出典:クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月31日確認)。作業範囲を広げれば契約金額の内訳が変わりますが、当編集部が確認した範囲では、何倍になるという数値は見当たりませんでした。
作業範囲をどこまで引き受けるかは、募集ごとに指定されています。応募する前に、募集文に書かれた作業範囲と、それにかかる時間を見積もってから金額を判断してください。
よくある質問と回答
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Qパソコンに必要な条件は、どこで確認できますか?
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A必要なスペックは、使うソフトと扱う映像の解像度によって異なります。使うソフトの提供元が公開している情報で確認してください。たとえばBlackmagic Designの「DaVinci Resolve 仕様」ページには、対応する環境として「Mac、Windows、Linuxをサポート」と記載されています(Blackmagic Design「DaVinci Resolve 仕様」・2026年7月31日確認)。ただし、CPU・メモリなどの必要構成は、当編集部が確認した時点では同ページに記載されていませんでした。ソフトを問わず「この構成なら十分」と言える共通の基準も、確認した範囲では見当たらなかったため、本記事では具体的なCPU・メモリ・価格の目安を示していません。
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Q未経験で案件を受けるのは、難しいのでは?
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A当編集部が確認した範囲では、クラウドワークス・ランサーズのいずれも、登録や応募の要件として実績本数を求める記載は見当たりませんでした。ただし、募集ごとに応募条件(経験者優遇など)が設定されている場合があります。「何本こなせば受注しやすくなる」という基準も、同じ範囲では見当たりませんでした。公表されているのは認定制度の基準で、クラウドワークスのプロクラウドワーカーは総合評価4.8以上(過去累計)などの6項目です(出典:クラウドワークス「プロクラウドワーカー」・2026年7月31日確認)。
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Q募集に書かれている金額は、そのまま受け取れますか?
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Aいいえ、システム利用料が差し引かれます。クラウドワークスの公式の計算例では、契約金額10,000円(税抜)=税込11,000円の仕事で、システム利用料が2,420円(税込)、受け取りが8,580円と示されています。振込時には別途、振込手数料(楽天銀行は税込100円、他行は税込500円)がかかります。ランサーズはランサー側で契約金額(税込)の16.5%です(出典:クラウドワークス「ワーカーシステム利用料」/ランサーズ「システム手数料の詳細を教えてください」・いずれも2026年7月31日確認)。
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Qソフトは何を選べばいいですか。有料と無料、どちらがいい?
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Aまず確認したいのは、応募したい募集がソフトを指定しているかどうかです。指定がない場合、無償で使えるものから試す方法があります。DaVinci Resolveには無償バージョンがあり、Mac・Windows・Linuxに対応していると公表されています。上位版のDaVinci Resolve Studioは51,980円(税込価格)です(出典:Blackmagic Design「DaVinci Resolve」・2026年7月31日確認)。有償・無償のどちらが向いているかは扱う映像と作業範囲によるため、当編集部では一律の推奨をしていません。
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Q税金や社会保険のことは、どこに相談すればいいですか?
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A税金や社会保険の扱いは、収入の種類・金額・お住まいの自治体・その年の制度によって変わります。制度は毎年改定されるため、当サイトでは金額・要件・手続きの解説を行っていません。ご自身のケースについては、お住まいの地域を管轄する税務署または税理士にご確認ください。社会保険の加入については勤務先の担当部署や年金事務所が窓口です。
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Q著作権やライセンス問題は大丈夫ですか?
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A「心配する必要はない」とは言えません。ランサーズの知的財産権ガイドラインには「作者に著作権のある画像や、フリー素材OKとしているサイトの画像は、著作者が著作権を放棄しているわけではありません。一定の条件で無償での使用を許諾しているだけです」「他者が作成した著作物を利用する場合には、著作者に利用許諾を得る必要があります」と記載されています(出典:ランサーズ「知的財産権ガイドライン」・2026年7月31日確認)。使う素材ごとに利用条件が異なるため、BGM・効果音・映像素材・フォントについて、配布元が示す条件を個別に確認してください。判断がつかない場合は、発注者に使用範囲を書面で確認することをおすすめします。
まとめ|応募する前に確認しておく3つのこと
ここまで、クラウドワークスが公表している発注相場と、両サービスが公表している手数料をもとに、動画編集の副業でお金がどう決まるのかを整理しました。最後に、応募する前に確認しておく3つのことをまとめます。
1つ目は、募集に書かれた作業範囲と尺です。クラウドワークスの発注例は「Youtube用動画15分尺の編集(テロップ・素材カット・SE)」のように、尺と作業範囲がセットで示されています。この2つが決まらないと、かかる時間が見積もれません。
2つ目は、手数料を引いたあとの受け取り額です。契約金額8,000円(税抜)の場合、税込8,800円からシステム利用料1,936円(税込)が引かれ、受け取りは6,864円になります。振込手数料も別途かかります。
3つ目は、1本にかかる作業時間です。受け取り6,864円の案件でも、4時間で終われば1時間あたり1,716円、8時間かかれば858円になります。時間の見積もりが、金額の見え方を大きく変えます。
なお、業務委託として受ける仕事には、最低賃金法による下支えが原則としてありません。同法が最低賃金額以上の支払いを義務づけている相手は「労働者」(労働基準法第9条)で、業務委託は原則としてこれに当たらないためです(最低賃金法第2条第1号・第4条第1項・2026年8月1日確認)。1時間あたりいくらになるかは、自分で計算して判断してください。
本記事の金額は、いずれも公表資料から引用したもので、収入を保証するものではありません。実際に受け取れる金額は、応募した募集の契約金額・その時点の手数料・自分の作業時間によって変わります。募集の状況も時期によって変わります。
まず試してみたい場合は、無償で使えるソフトを1つ導入して、手元の動画をカットして書き出すところまでやってみてください。そのうえで、クラウドワークスの発注相場ページで、自分が応募できそうな依頼業務がどれかを確認するのが次の一歩になります(クラウドワークス「クラウドワークス発注相場」・2026年7月31日確認)。
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