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在職中の転職活動の進め方|時間の作り方と面接日程の調整・現職への配慮のしかた

転職
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働きながら転職活動を進めようと決めたものの、「そもそもいつ動けばいいのか」「面接の日程はどう組めばいいのか」と手が止まっている方は多いのではないでしょうか。仕事は待ってくれませんし、平日の日中に自由に動ける方はかぎられています。

この記事では、在職中に転職活動を進めると決めた方に向けた実務をまとめました。時間の作り方、面接日程の調整のしかた、現職への配慮と情報の扱い方、そして内定が出たあとの動き方までを順に整理しています。

在職中と離職後のどちらを選ぶかという比較はここでは扱いません。すでに「働きながら進める」と決めた前提で、その日々をどう回していくかに絞ってお伝えします。

在職中の転職活動は何が大変か|時間・体力・情報管理

働きながらの転職活動でつまずきやすい点は、おおむね時間体力情報管理の三つに整理できます。負担の正体がわかっていれば、そこに合わせた対策を打てます。まずは三つを分けて見ていきましょう。

時間|まとまった枠が取りにくい

職務経歴書を書く、企業を調べる、面接を受ける。転職活動には、腰を据えて向き合いたい作業がいくつもあります。ところが在職中は、平日の日中がまるごと仕事に充てられているため、そうしたまとまった時間が確保しにくくなります。

やっかいなのは、時間が取れないこと自体よりも、細切れの時間で作業が中断され、再開のたびに負担がかかる点です。書きかけの書類を開いては閉じるだけで一日が終わる状態が続くと、進んでいる実感を持てなくなります。

体力|仕事のあとに考える余力が残らない

時間が空いていても、頭が働くとはかぎりません。一日働いたあとに経歴を振り返り、志望動機を言葉にする作業は、思っているよりも集中力を使います。「時間はあったのに進まなかった」という日が続くのは、意欲ではなく残っている余力の問題であることが少なくありません。

ですから、在職中の計画は「空いている時間」ではなく「頭が働く時間」を基準に組むほうが現実に合います。

情報管理|職場と活動をきちんと切り分ける必要がある

離職後の活動と決定的に違うのが、この点です。在職中は、勤務先という場所と、転職活動という私的な行動が、同じ一日のなかに同居します。連絡先の使い分け、書類の保管場所、会話の場所。どれも意識していないと、自然に混ざってしまうものです。

これは隠しとおすための技術の話ではありません。就業時間や貸与された機器を私的に使わないという、ごく当たり前の線引きの話として捉えておくと迷いが減ります。

シフト君
シフト君

働きながらだと、正直どれも中途半端になりそうで不安です……。

ナビ先生
ナビ先生

そう感じるのは自然なことです。だからこそ、すべてを同じ熱量で進めないという発想が要になります。力を注ぐところと、軽く済ませるところを先に決めておきましょう。

時間の作り方|平日夜・昼休み・休日を使い分ける

在職中に使える時間は、性質がそれぞれ違います。同じ一時間でも、平日の夜と休日の午前では、できることが変わります。時間帯ごとに向いている作業を割り当てるのが、働きながら進めるうえでのいちばんの近道です。

平日の夜は「短く終わる作業」に充てる

仕事を終えたあとの時間は、深く考える作業には向きません。ここで職務経歴書をゼロから書き始めると、進まないうえに自信まで削られてしまいます。平日の夜は、手を動かせば終わる作業に絞りましょう。

求人を眺めて気になったものを保存する、応募先の候補を一覧に書き足す、届いた連絡に返信する。こうした作業なら、疲れていても前に進みます。「今日は求人を三件見て終わり」でも、活動は確実に前進しています。

昼休みは連絡と確認に向いている

昼休みは休憩時間ですから、その使い方は本人に委ねられています。とはいえ職場にいる時間帯ですので、周囲の目に入る場所で長時間の作業をするのは避けたほうが落ち着きます。向いているのは、短時間で片づく連絡ごとです。

面接日程の返信、担当者への確認など数分で終わるものをここに寄せておくと、夜の時間を別の作業に回せます。なお、電話でのやり取りが必要な場合は、社外の落ち着いた場所を選ぶほうが安心です。

休日はまとまった作業をひとまとめに

休日は、在職中の活動で唯一まとまった時間が取れる枠です。ここに考える作業を集めます。自分の経歴の棚卸し、志望動機の組み立て、応募書類の執筆、面接の受け答えの準備。いずれも中断されると質が落ちる作業です。

ただし、休日をすべて転職活動で埋めてしまうと長続きしません。休息も次の平日の余力をつくる投資です。半日は活動に充て、残りは休むと決めておくくらいが、結果として続きやすくなります。

時間帯ごとの向き・不向き
  • 平日の夜:求人の確認、候補の整理、連絡への返信など手が動く作業
  • 昼休み:日程の返信、担当者への確認など短時間で終わる連絡ごと
  • 休日:経歴の棚卸し、書類の執筆、面接準備など考える作業
  • 避けたい組み合わせ:疲れきった平日の夜に、ゼロから書類を書き始めること

応募書類は「まとめ取り」で作る

応募のたびに書類を一から作っていると、時間はいくらあっても足りません。おすすめは、土台をひとつ作り込み、応募先ごとに一部だけ差し替えるやり方です。経歴や実績の記述は、企業が変わっても大きくは変わりません。

作り込みの作業は、休日にまとめて済ませます。そのうえで、志望動機や自己紹介など応募先ごとに変わる部分だけを、応募のたびに書き足していきます。これだけで、一件あたりにかかる時間はぐっと軽くなります。

完璧を求めない|出してから直す前提で進める

在職中の活動が止まる原因として多いのが、書類の作り込みすぎです。納得できるまで直し続けているうちに、応募したかった求人の募集が終わってしまうことがあります。締め切りのある活動であるという点は、意識しておきたいところです。

ひととおり書けたら、まずは応募してみましょう。結果や面接での反応を見てから直していく進め方のほうが、限られた時間のなかでは前に進みます。完成度は、回数を重ねるなかで上がっていきます。

面接日程の調整|在職中の現実的な組み方

在職中の転職活動でもっとも頭を悩ませるのが、面接の日程です。選考が進むほど回数は増え、そのたびに勤務時間との調整が必要になります。

「出せる枠」を先に決めておく

候補日を聞かれてから予定を確認していると返信が遅れ、企業側の枠も埋まっていきます。あらかじめ自分が動ける曜日と時間帯を決めておくと、その場で候補を返せます。

たとえば「平日の夕方以降なら対応できる」「特定の曜日は業務が落ち着いている」といった条件を書き出しておきます。手元に枠の一覧があれば、連絡が来たその日のうちに返信でき、選考の勢いも保てます。

休暇の使い方は勤務先の規定に沿って

面接が日中に設定される場合、休暇を使って対応することになります。年次有給休暇のほか、時間単位で取得できる制度を設けている勤務先もあります。取得できる休暇の種類や手続きは勤務先ごとに異なりますので、まずは自社の就業規則を確認しておきましょう。

取得の理由については、私用と伝えれば足りることが一般的です。詳しい説明までは求められない職場が多いものの、この点も職場の慣行によって受け止め方が変わります。同じ時期に休暇が重なりすぎないよう、間隔にも気を配れると安心です。

オンライン面接を活用する

画面越しの面接であれば、移動時間がかかりません。往復に時間を取られないぶん、勤務の前後に組み込みやすくなります。日程の相談をする際に、画面越しでの実施が可能かどうかを尋ねてみるのは十分に自然なことです。

実施する場所には注意が必要です。自宅など、静かで人の出入りがない場所を選びましょう。勤務先の会議室や社用の設備を使うことは避けてください。通信環境と背景は、当日までに一度試しておくと落ち着いて臨めます。

エージェント経由なら日程調整を任せられる

転職エージェントを使っている場合、面接日程のやり取りは担当者が代行してくれるサービスが多くあります。複数社の選考が同時に進んでいるときは、この点が大きく効いてきます。企業ごとに個別に交渉する手間が省け、候補日をまとめて伝えるだけで済むためです。

「この週は動きにくい」「夕方以降を希望したい」といった事情も、担当者から先方に伝えてもらえます。直接は言い出しにくい調整を挟めるのは、在職中ならではの利点といえます。働きながら複数社を並行して受けるなら、検討する価値があります。

現職への配慮と情報管理|やらないことを決める

在職中の活動では、「何をするか」と同じくらい「何をしないか」が大切になります。あらかじめ線を引いておけば、その都度迷わずに済みます。ここでは、押さえておきたい四つの点を挙げます。

就業時間中に転職活動をしない

もっとも基本になる線引きです。就業時間は、勤務先に対して労働を提供する時間です。その時間を私的な活動に使うことは、職務専念の観点から問題になり得ます。求人を眺める、書類を書く、応募先とやり取りをする。いずれも勤務時間外に行いましょう。

休憩時間は本来自由に使える時間ですが、周囲から見える場所での作業は控えるほうが無難です。線を引くこと自体が後ろめたさを減らし、目の前の仕事に集中しやすくしてくれます。

会社のパソコンやメールを使わない

勤務先から貸与された機器やアカウントは、業務のために預かっているものです。多くの職場では、業務目的以外での利用に制限が設けられています。応募のやり取りには、私用の連絡先を使いましょう。書類の保管場所も、勤務先の共有領域とは分けておきます。

複合機での印刷や社内のネットワーク経由での閲覧も同様です。私用の環境で完結させておけば、意図せぬ誤解を避けられます。手元の端末に転職活動用の保存場所をひとつ作っておくと管理も簡単です。

社内での会話と交流サイトでの発信に気をつける

親しい同僚に打ち明けたくなることもあると思います。ただ、話は本人の意図とは別に伝わっていくものです。伝える必要が生じるのは、退職の意思が固まってからです。それまでは、社内では話題にしないと決めておくほうが、互いに気を遣わずに済みます。

交流サイトでの発信にも同じことが言えます。職務経歴を掲載する場をお使いの場合は、公開範囲の設定を一度確認しておきましょう。転職をうかがわせる投稿は、思わぬ経路で目に触れることがあります。

知られたときのことをどう考えるか

気をつけていても、休暇の重なりや服装の変化から、周囲が察することはあります。ただ、転職活動そのものは本人の自由に属する行為です。就業時間や会社の設備を使わずに進めているかぎり、後ろめたく感じる必要はありません。

もし尋ねられても、答えたくないことは答えなくてかまいません。迷ったときは、決まっていないことは決まっていないと伝えるだけで十分です。

シフト君
シフト君

周りに気づかれたらどうしよう、とばかり考えてしまいます。

ナビ先生
ナビ先生

気を配ることと、おびえることは別ですよ。就業時間と会社の設備を使わないという線さえ守っていれば、あとは堂々としていて大丈夫です。そのぶんの力は、目の前の仕事に向けましょう。

現職のパフォーマンスを落とさない

転職活動に意識が向くと、どうしても目の前の仕事が手薄になりがちです。しかし在職中の活動では、いまの職場での働きぶりが自分を支える土台になります。ここは軽く見ないほうがよいところです。

在職中だからこそ、信用が資産になる

理由は二つあります。ひとつは、面接で語れる材料が増え続けることです。在職中は経験が積み上がりますから、直近の成果をそのまま話せます。もうひとつは、退職を切り出す場面で、それまでの働きぶりが受け止められ方に影響しやすいことです。

加えて、転職活動が思うように進まない時期もあります。そのときに現職での立場が保たれていることは、焦って条件を妥協しないための支えになります。急がなくてよい状態を自分で守る、という意味でも大切です。

引き継ぎを見据えて記録を残しておく

退職が決まってから引き継ぎ資料を一から作るのは、かなりの負担です。担当業務の手順や関係先を日々の業務のなかで少しずつ書き留めておくと、後の自分が楽になります。

この作業は、転職活動そのものにも役立ちます。業務を書き出す作業は、そのまま職務経歴の棚卸しになるからです。引き継ぎの準備と応募書類の材料集めを兼ねられると考えると、取りかかりやすくなります。

内定が出てからの動き

在職中の活動は、内定が出たところで終わりではありません。むしろここから現職とのやり取りが本格的に始まります。順序を先に知っておくと、判断に迷わずに済みます。

退職を切り出すのは内定を承諾したあと

基本の順序は、内定の条件を書面で確認し、承諾したうえで現職に切り出す、という流れです。承諾より前に退職の意思を伝えてしまうと、条件面の見直しや辞退といった選択がしにくくなります。戻れる余地を残しておくという意味で、順序には意味があります。

切り出す相手、伝えるタイミング、引き止めへの備えなど、具体的な進め方は次の記事にまとめています。

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入社日は退職日から逆算して決める

在職中の転職では、入社日を自分の都合だけで決めることはできません。引き継ぎに必要な期間を見積もり、退職日を固めたうえで、転職先と相談していく流れになります。引き継ぎの見通しが立つ前に入社日を確約しないことが、後のすれ違いを防ぎます。

入社日の決め方や、後ろにずらしたいときの相談のしかたは、次の記事で詳しく扱っています。

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在職中に進めるのが難しいと感じたとき

ここまで働きながら進める方法をお伝えしてきましたが、それが誰にとっても最適とはかぎりません。いまの状況では続けられないと感じたなら、その感覚のほうを大切にしてください。

とくに、眠れない日が続いている、体調のすぐれない状態が長引いているといった場合は、活動の進め方より先に考えたいことがあります。心身の不調を感じているときは、無理を重ねる前に医療機関に相談することをおすすめします。そのうえで、休職や離職といった選択を検討する道もあります。

働きながら進めることには利点がありますが、それは続けられる範囲でのことです。手順どおりに進まなくても、自分を責める必要はありません。順序を組み替える判断も、立派な進め方のひとつです。

よくある質問(FAQ)

Q
面接の候補日を、勤務の都合で絞って伝えても失礼になりませんか?
A

問題ありません。在職中に選考を受ける方は多く、勤務の都合で日程が限られることは前提として受け止められています。伝え方としては、対応できない日を並べるのではなく、対応できる候補を複数示す形にすると調整が進みやすくなります。あわせて返信を早めに行えば、都合が限られていても丁寧な印象になります。

Q
応募先とのやり取りに、私用の連絡先を使っても問題ないでしょうか?
A

私用の連絡先を使うほうが適切です。勤務先から貸与されたアカウントは業務のために預かっているものであり、多くの職場で業務目的以外の利用に制限が設けられています。転職活動専用に連絡先をひとつ用意しておくと、通知を見落としにくくなり、書類の保管先も分けやすくなります。

Q
働きながらだと準備が追いつきません。応募数を絞るべきでしょうか?
A

準備が追いつかないと感じているなら、絞るほうが結果につながりやすくなります。同じ時期に選考が重なると、面接の日程調整も準備も回らなくなるためです。応募先ごとに変える部分を志望動機など一部にとどめ、土台となる書類を使い回せる形にしておくと、絞らずに済む余地も生まれます。

Q
内定が出る前に、上司へ転職の相談をしてもよいものでしょうか?
A

順序としては、内定を承諾してから伝えるほうが安全です。承諾前に伝えると、転職先が決まらなかった場合に現職での立場が変わってしまうことがあります。ただし、業務量の調整など働き方そのものを見直したい場合は、転職の話とは切り離して相談する道もあります。

まとめ|線を引いて、続けられる形にする

この記事の要点
  • 大変さの正体は時間・体力・情報管理の三つ。分けて対策する
  • 平日の夜は手が動く作業、昼休みは連絡ごと、休日は考える作業に充てる
  • 書類は土台をまとめて作り、応募先ごとに一部だけ差し替える
  • 面接は出せる枠を先に決める。画面越しの実施やエージェントの代行も使う
  • 就業時間中に活動しない、会社の機器を使わない、という線を引く
  • 内定後は承諾→切り出し→入社日調整の順で進める
  • 続けるのが難しいと感じたら、順序を組み替える判断もあってよい

在職中の転職活動は、限られた時間をどう配るかの工夫が結果を左右します。すべてに全力を注ぐのではなく、力を入れるところと軽く済ませるところを決めておくことが、続けるための現実的なやり方です。

まずは、面接に出せる曜日と時間帯を書き出すところから始めてみてください。枠が見えれば、次に何をすればよいかも自然と決まってきます。

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