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ブログで副業を始めるには|初心者向け・収益化の仕組みと進め方

副業
この記事は約28分で読めます。

ブログを使った副業は、記事を公開して広告やアフィリエイトの収益を受け取る仕組みです。どれくらいの収入になるか、またそこまでにどれくらいかかるかは、扱うテーマ・確保できる作業時間・検索からの訪問数など複数の条件で変わり、あらかじめ決まった金額や期間はありません。

本記事では、収益が発生する3つの仕組み、立ち上げから記事を増やすまでの進め方、つまずきやすい点、必要な道具を整理します。特定の収入が得られることを保証する内容ではありません。

ブログ副業とは。初心者が最初に確認する4つのこと

ブログ副業とは。副業人口とアフィリエイト収入の実態

ブログ副業とは、自分が運営するサイトに記事を投稿し、広告やアフィリエイトによる紹介手数料で収入を得る副業です。

副業をしている人の数は、総務省の調査で公表されています。令和4年就業構造基本調査(2022年10月時点)では、非農林業従事者のうち副業がある者は305万人で、5年前に比べ60万人の増加、副業者比率は4.8%(5年前に比べ0.9ポイントの上昇)とされています(出典:総務省統計局「令和4年就業構造基本調査 結果の概要」・2026年7月29日確認)。この統計は副業全体の数で、ブログ・アフィリエイトに限った人数は公表されていません。

アフィリエイトに絞った収入の分布としては、NPO法人アフィリエイトマーケティング協会が毎年公表している意識調査があります。2025年調査(調査期間2025年4月4日〜4月18日、有効回答数1,374件、主要ASPに会員登録しているアフィリエイトサイト運営者が対象のインターネット無記名式アンケート)の「ひと月のアフィリエイト収入」は次のとおりです。

ひと月のアフィリエイト収入 回答者数(n=1,374)
収入はない 417人
1,000円未満 177人
1,000円以上〜5,000円未満 120人
5,000円以上〜1万円未満 89人
1万円以上〜3万円未満 117人
3万円以上〜5万円未満 61人
5万円以上〜10万円未満 60人
10万円以上〜20万円未満 48人
20万円以上〜50万円未満 65人
50万円以上〜100万円未満 37人
100万円以上〜500万円未満 94人
500万円以上 89人

同調査は、この結果について「収入はないという人の割合が30.3%と、昨年より8.1%減少している」「少なくとも5,000円以上収入がある人の割合が48.1%で、100万円以上ある人の割合も13.3%と昨年より3%増加している」と述べています(出典:NPO法人アフィリエイトマーケティング協会「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2025」・2026年7月29日確認)。
この調査の回答者は主要ASPに登録している運営者で、インターネット上の無記名式アンケートによる自己申告です。ブログを運営している人全体を代表する数値ではなく、本記事を読んだ方が同じ結果になることを示すものでもありません。

検索エンジンには「〇〇のやり方」「〇〇の選び方」といった調べものの需要があり、その答えになる記事を用意するのがブログ副業の基本的な考え方です。ただし、記事を公開すれば検索結果に表示されるとは限らず、どれくらいの訪問数になるかは事前には分かりません。

ブログ副業は、必要な費用の内訳がはっきりしている点が特徴です。自分でサーバーを借りて運営する場合、レンタルサーバー代と独自ドメイン代がかかります。
たとえばエックスサーバーのスタンダードプランは、初期費用0円、契約期間ごとの月額料金が3ヶ月契約で1,320円、12ヶ月契約で1,100円、36ヶ月契約で990円(いずれも税込)と公表されています(出典:エックスサーバー「料金プラン比較」・2026年7月29日確認)。これは同社の料金表に記載された金額で、他社の料金や、時期によって実施されるキャンペーンの適用後の金額とは異なります。契約前に各社の公式ページで確認してください。
独自ドメインは、登録料と2年目以降の更新料が別に設定されており、金額はドメインの種類(.com、.jpなど)と登録事業者によって異なります。登録料が安くても更新料が高い場合があるため、更新料もあわせて確認してください。

シフト君
シフト君
ブログで本当に稼げるんですか。何か裏があるんじゃ…と心配で。
ナビ先生
ナビ先生
収入の分布は次のH3で紹介する調査データのとおりで、収入がないという回答も3割あります。金額を先に決めるより、まず「どのテーマなら書き続けられるか」から考えましょう。

ブログ副業の3つの収益化モデル

ブログで収入が発生する仕組みは、大きく分けて3つあります。いずれも「記事を公開すれば収入が発生する」ものではなく、読者が広告をクリックする、リンク先で申し込む、商品を購入するといった行動があってはじめて収益になります。

1つ目は広告型です。ページに自動で広告が表示され、その広告がクリックされたり、広告経由で商品が購入されたりすることで収入が発生します。代表的なサービスがGoogle AdSenseですが、1クリックあたりの単価は公表されていません。Googleの公式ヘルプは「AdSense で得られる収益を厳密に予想することは困難です」としたうえで、収益額は「サイトのトラフィック量、サイトで提供しているコンテンツの種類、サイトのユーザーの所在地域、広告掲載の設定など、さまざまな要因で変化します」と説明しています。また、利用には審査があり、「18 歳以上のお客様からのお申し込みのみが審査の対象となります」「お客様のサイトが Google のプログラム ポリシーに準拠していることをご確認ください」と案内されています(出典:Google AdSense ヘルプ「AdSense で得られる収益の額」Google AdSense ヘルプ「AdSense の資格要件」・いずれも2026年7月29日確認)。

2つ目はアフィリエイト型です。特定の商品やサービスを紹介し、読者がそのリンクから申し込みや購入をすると、紹介した人が報酬を受け取る仕組みです。報酬額と成果の条件は案件ごとに広告主が設定するため、あらかじめ決まった金額はありません。ASPの管理画面で案件ごとの報酬額を確認できますが、その金額は成果が承認された場合の額で、承認されるかどうかは広告主の判断によります。

3つ目は自社商品型です。自分で作ったデジタル教材やコンサルティングサービスをブログで販売する方法です。広告主や仲介サービスの都合で条件が変わらない一方、商品の企画・販売・問い合わせ対応をすべて自分で行う必要があります。

広告型とアフィリエイト型は、記事を書いて広告を設置すれば始められます。自社商品型は商品そのものを用意する必要があるため、まず前の2つで記事と読者の反応を確認してから検討する順序になります。

ブログ副業に向いている人の特徴

ブログ副業に向いているのは、まず「書き続けられる人」です。自分でサーバーを借りる形を選ぶ場合、収益の有無にかかわらず、サーバー代とドメイン代は毎月かかり続けます。

次に「調べてから書ける人」です。読者が何を知りたいのかを、検索キーワードや実際の検索結果から確認し、そのうえで書く手順を踏めるかどうかが問われます。

そして「読み手を想定して書ける人」です。文章表現の巧拙より、「何を伝える段落なのかが分かる」「1段落が長くなりすぎない」「見出しと中身が一致している」といった点を確認しながら書けるかどうかが、実務では効いてきます。

アユミさん
アユミさん
私も最初は文章に自信がありませんでした。書いた記事を後から読み返して、伝わりにくい段落を直すのを繰り返しているうちに、少しずつ書きやすくなった感じです。

ブログ副業で扱われるジャンル5選

アフィリエイト広告が用意されているのは、読者が「どう選べばいいのか」「本当に効果があるのか」と迷いやすい分野です。ここでは代表的な5分野を挙げますが、どの分野が自分に向くかは、書ける知識があるかどうかで変わります。

1つ目は転職・キャリア分野です。転職エージェントや転職支援サービスの案件がASPに掲載されています。報酬額は案件ごとに広告主が設定し、成果の条件(登録のみか、面談まで完了する必要があるかなど)も案件によって異なります。

2つ目は金融・投資分野です。証券口座や資産運用サービスの案件があります。ただし金融商品の広告には金融商品取引法などの表示ルールがあり、記事の書き方に制約がかかります。

3つ目は教育・スキル学習分野です。オンライン講座や資格取得教材の案件があります。受講料の高い講座ほど成果条件が厳しく設定されていることもあるため、応募前に条件を確認してください。

4つ目は美容・健康分野です。サプリメント、スキンケア、ダイエット関連の案件があります。扱う商材によって、効果・効能の書き方に法令上の制約がかかります(このあとの注意書きを参照してください)。

5つ目はWEB関連スキル分野です。プログラミングスクールやデザイン学習サービスの案件があります。同種の比較記事が多い分野のため、自分が実際に使った経験を書けるかどうかが分かれ目になります。

医薬品医療機器等法(薬機法)66条1項は「何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない」と定めています。「何人も」とあるとおり、この規定は広告主だけでなく記事を書いた側にも適用されます。ここに挙げられた5つのうち、化粧品と医薬部外品は美容ジャンルで扱う機会があります。条文はe-Gov法令検索「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」で確認できます(2026年7月29日確認)。なお、サプリメントなどの健康食品は、この5つの列挙には含まれません。ただし規制の対象外という意味ではなく、食品として販売される物の広告・表示については、健康増進法65条1項が「何人も、食品として販売に供する物に関して広告その他の表示をするときは、健康の保持増進の効果…について、著しく事実に相違する表示をし、又は著しく人を誤認させるような表示をしてはならない」と定めています(e-Gov法令検索「健康増進法」・2026年7月29日確認)。また、病気の治療や予防の効果をうたった場合は、承認を受けていない医薬品の広告として薬機法68条に触れることがあります。

ブログを立ち上げてからの進め方(4つの段階)

STEP1 サイトの立ち上げと最初の記事づくり

立ち上げた直後は、検索からの訪問がほとんどない状態が続きます。この段階では訪問数を見るより、記事を書いて公開する手順に慣れることを優先します。

まず、記事を公開する場所を用意します。選択肢はおもに3つです。

1つ目は、レンタルサーバーを契約してWordPress.org 日本語などのCMSを自分で設置する方法です。デザインや機能を自由に変更でき、独自ドメインで運営できますが、サーバー代とドメイン代がかかり、設置や更新も自分で行います。

2つ目は、ブログサービスを使う方法です。たとえばはてなブログは無料でも始められ、有料版のはてなブログProは1ヶ月コース1,008円、1年コース8,434円(1ヶ月あたり703円)、2年コース14,400円(1ヶ月あたり600円)といずれも税込で公表されています。有料版では広告の非表示と独自ドメインの設定ができます(出典:はてなブログPro・2026年7月29日確認)。

3つ目は、noteのような投稿プラットフォームを使う方法です。無料で記事を公開でき、サービス内で読者に見つけてもらえる導線がある一方、デザインやサイト構成の自由度は限られます。有料コンテンツを販売する場合の手数料は変更されることがあるため、金額は公式のヘルプページで確認してください。

どれを選ぶかは「独自ドメインを使うか」「デザインをどこまで変えたいか」「月額の費用をかけられるか」で決まります。本記事では特定のサービスを推奨しません。

次に、扱うテーマを決めます。ここで見るのは「調べ直さなくても書ける材料がどれくらいあるか」です。流行しているかどうかより、自分の経験や仕事で得た知識が使えるテーマのほうが、書き続けたときに手が止まりにくくなります。

最初に書く記事は、「〇〇とは何か」「〇〇の選び方」「初心者が陥りやすい失敗」といった、そのテーマの基本的な疑問に答えるものから選びます。本数のノルマを外から決めても続かないため、まず1ヶ月書いてみて、自分が無理なく公開できる本数を把握してください。

この段階の訪問数は、記事数・テーマ・競合の状況によって大きく変わります。「何記事でどれくらいの訪問数になる」という目安を示せるデータはありません。

ナビ先生
ナビ先生
この段階は収益額より、書いて公開するところまでを一通り通すのが先です。数字が動かなくても手が止まらないよう、テーマは自分が話せる範囲から選びましょう。

STEP2 公開済みの記事を見直しながら本数を増やす

記事が検索結果に表示されるようになると、Google Search Consoleでどのキーワードで何位に表示されているかを確認できます。表示され始めた直後は下位の順位にとどまることが多く、順位がいつどこまで動くかを事前に見通すことはできません。

この段階でやることは、収益の金額を追うことではなく、表示回数が出ている記事を特定することです。なお、アクセス数から収益額を割り出すことはできません。クリック型広告の収益額は、Googleの公式ヘルプでも「サイトのトラフィック量、サイトで提供しているコンテンツの種類、サイトのユーザーの所在地域、広告掲載の設定など、さまざまな要因で変化します」と説明されており、1クリックあたりの単価は公表されていません(出典:Google AdSense ヘルプ「AdSense で得られる収益の額」・2026年7月29日確認)。

この段階でやることは、公開済みの記事の見直しです。Search Consoleで表示回数が出ている記事を特定し、その記事が答えきれていない疑問を書き足します。文字数を何倍にするといった基準はなく、増やすべきかどうかは、実際に検索結果の上位にある記事が何を扱っているかを見て判断します。

新しい記事も並行して増やしますが、本数は前の段階で把握した「自分が無理なく公開できる本数」に合わせてください。

この段階で並行して進めるのが、テーマのつながりを作ることです。例えば「転職エージェント」について書いているなら、その周辺の「職務経歴書の書き方」「面接対策」といった記事も用意し、読者が続けて読める状態にします。

1つのテーマについて関連する記事をそろえておくと、読者が続けて読める導線を作れます。ただし、記事数と検索順位の関係を示す公開された基準はなく、「何記事あれば有利」と言えるものではありません。

STEP3 広告の置き方と狙うキーワードを見直す

記事が一定数たまり、検索からの訪問が発生するようになったら、記事の中身だけでなく広告の置き方も見直す段階に入ります。

ここで注意したいのは、成長のしかたに決まった型がないことです。「何ヶ月で何円」という共通の成長曲線を示したデータは確認できていません。判断材料になるのは平均値ではなく、自分のSearch Consoleとアナリティクスに出ている実数です。

この段階で見直すのが、広告やリンクを置く位置です。読者が判断材料を読み終えた場所にリンクがあるかを確認します。なお、クリックを促す文言や、コンテンツと紛らわしい配置はGoogle AdSenseのプログラム ポリシーで禁止されています。配置を変える際は、必ずAdSenseヘルプ「AdSense プログラム ポリシー」を確認してください(2026年7月29日にページの表示を確認)。

例えば比較表を載せた記事なら、表のすぐ下に各サービスへのリンクを置きます。表を読み終えた位置にリンクがなければ、読者は自分で探すことになるためです。ただし、どの位置が効果的かは記事によって異なるため、変更したら管理画面のクリック数で前後を比べてください。

新しい記事を書く本数は、実際に1本にかかった時間を測ってから決めます。記事数の目標を先に置くと、1本あたりの確認が浅くなりやすいためです。

この段階で選択肢に入るのが「ロングテール」の考え方です。検索回数の多い一語のキーワードではなく、複数語を組み合わせた検索回数の少ないキーワードを狙う方法を指します。競合が少ない場合もありますが、上位に表示されるかどうか、そこまでにどれくらいかかるかは、そのキーワードで実際に上位にあるサイトの規模と内容によって変わります。

シフト君
シフト君
記事を増やしても訪問数が伸びないときは、どこから見直せばいいんですか。
ナビ先生
ナビ先生
新しい記事を足す前に、すでに表示回数が出ている記事を見直すほうが手がかりを得やすいですよ。Search Consoleで表示回数と順位を確認してみてください。

STEP4 内部リンクを整理し、読まれている記事を強くする

記事数がまとまってくると、1本ずつ書き足すより、記事どうしのつながりを整理するほうが効果を確認しやすくなります。

まず、アナリティクスとSearch Consoleで訪問数の多い記事を特定します。そのうえで、その記事から関連する記事へ内部リンクをつなぎます。「上位1%の記事」といった閾値に根拠はないため、自分のサイトで上位にある数本を対象にすれば十分です。

例えば比較記事を書いているなら、その記事から関連する「口コミ」「実績」「業界別ガイド」といった記事へ内部リンクを張ります。読者が続きを読める導線ができ、1記事だけで離脱しにくくなります。実際に読まれたかどうかは、アナリティクスのページ遷移で確認してください。

この段階では、新しく書く記事も、公開済みの記事とつながるテーマを選びます。単独で成立する記事より、関連記事から読み進められる記事のほうが導線を作りやすいためです。

また、この段階から「自社コンテンツ販売」の検討も選択肢に入ります。例えば「転職ガイドのPDF」や「面接対策の個別相談」といった商品を企画し、ブログで販売する形です。売れるかどうかは商品の中身と価格、そして読者層が求めているかどうかで決まるため、収益が増えることを前提に計画を立てるのは避けてください。

よくある失敗パターンと対策5選

失敗1. 報酬額の大きさだけでジャンルを決める

つまずきやすいのは、収益額の大きさだけを見てジャンルを決めることです。報酬額の高い分野は、企業が運営する大規模なサイトが検索上位を占めていることが多く、記事を公開しても検索結果に表示されない状態が続くことがあります。参入する前に、そのキーワードで実際に検索して、上位にどんなサイトがあるかを確認してください。

対策は「自分の経験が活かせる範囲までテーマを絞る」ことです。例えば不動産営業の経験があるなら物件選びの実務、子育ての経験があるなら保育園を探したときの手順というように、実際に自分が通った過程を書けるテーマを選びます。ただし、テーマを絞ると検索する人の数も減るため、絞る前に検索ボリュームを確認してください。

他のサイトが扱っている分野は、すでに同じ内容の記事が並んでいることが多い分野でもあります。自分の経験や知識がある分野なら、他では書けない内容を出しやすくなります。ただし、どちらを選んでも収益が出る時期を見通すことはできません。

失敗2. 質より量を優先して、低品質記事を大量投稿

短期間で大きな収益に達したという事例を見かけることがありますが、その多くは条件が示されていません。何本書いたか、どの分野か、どれくらいの時間をかけたかが分からない事例は、自分の計画の参考にはなりません。また「記事数が多いほど順位が下がる」といった関係も、公開されたデータで確認できるものではありません。

対策は、1本ごとに「読者の疑問に答えきれているか」を確認してから公開することです。ここで、かかる時間を仮の数字で比べてみます(いずれも説明のための仮の数字です)。
・1本2時間のペースで月20本書く場合:2時間 × 20本 = 月40時間
・1本3時間のペースで月4本書く場合:3時間 × 4本 = 月12時間
本数を5分の1にすると作業時間も40時間から12時間に減りますが、1本あたりにかけられる時間は2時間から3時間に増えるだけです。「本数を減らせば1本が濃くなる」とは限らないため、減らした本数のぶんをどこに使うかを決めておく必要があります。なお、文字数や執筆時間と検索順位の関係を示す公開された基準はありません。

アユミさん
アユミさん
私も最初は本数を増やすことばかり考えていました。1本にかける時間を測ってみたら、リサーチと見直しがほとんど入っていないことに気づいて、そこから書き方を変えました。

失敗3. 検索キーワードをリサーチせずに記事を書く

「自分が書きたい内容」と「読者が探している情報」がずれていると、記事の出来にかかわらず検索結果に表示されにくくなります。書く前に、その語で実際に検索されているかを確認しておきます。

対策は、記事を書く前にキーワードツールで検索ボリュームを確認し、あわせてそのキーワードで実際に検索して上位のサイトを見ることです。検索回数が多くても、上位が大規模なサイトで占められていれば表示されにくく、逆に検索回数が少なければ、上位に表示されても訪問数は限られます。「何回以上なら上位表示できる」という基準はありません。

失敗4. 広告を貼るだけで、記事内容との親和性を無視する

広告は、貼ればクリックされるというものではありません。記事の内容と広告の内容が結びついていない場合、読者にとって関係のない広告になります。なお、クリック率の水準を示す公開された基準はないため、自分のサイトの実数をアナリティクスとAdSenseの管理画面で確認してください。

対策は、記事の内容に合わせて広告を選ぶことです。例えば転職エージェントの比較記事なら転職関連の案件を、プログラミング学習の記事ならプログラミング講座の案件を選びます。
あわせて、広告を含む記事には「広告」「PR」といった表示を入れておきましょう。2023年10月1日から、広告であることが分かりにくい表示は景品表示法違反となりました。ただし消費者庁は「規制の対象となるのは、商品・サービスを供給する事業者(広告主)です。企業から広告・宣伝の依頼を受けたインフルエンサー等の第三者は規制の対象とはなりません」としており、記事を書いた側が直接処分を受ける規制ではありません。ただし、自分で作った商品やサービスを自分のブログで販売する場合は、あなた自身が「商品・サービスを供給する事業者」にあたるため、この規制を直接受ける側になります(本記事の「自社商品(デジタルコンテンツ)の企画と販売」を参照)。表示が求められるのは、広告主やASPの規約によるものです(出典:消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」・2026年7月29日確認)。

失敗5. SEO対策を無視して、SNS頼みで集客をしようとする

SNS(Instagram、X、TikTokなど)からの流入は、投稿した直後に集中し、時間が経つと止まりやすい傾向があります。一方で検索からの流入は、その記事が検索結果に表示され続けるかどうかで決まります。SNSからの反応が検索順位にどう影響するかについて、Googleは公開の基準を示していません。

対策は、検索からの流入とSNSからの流入を分けて記録し、どちらがどれだけ効いているかを自分のアナリティクスで確認することです。どちらか一方に絞る必要はありませんが、それぞれ増やし方が違うため、同じ施策で両方が伸びることは期待できません。

フォロワー数と記事の訪問数は、別々に増減します。どちらかの数字が増えれば収益が増える、という関係を示すデータはありません。数字を追う前に、どの記事のどのリンクが押されているかを管理画面で確認してください。

初心者が準備すべき3つのツール

1. キーワード調査ツール

記事を書く前に確認したいのが「読者が何を検索しているか」です。キーワード調査ツールを使うと、検索ボリューム(月にどれくらい検索されているか)の目安と、関連する検索語の候補を確認できます。ただし、上位に表示されているサイトの規模までは分からないため、実際に検索して確かめる作業が別に必要です。

無料で使えるものとして、Google広告のキーワードプランナーがあります(2026年7月29日にページの表示を確認)。検索されている語の候補を出し、月間の検索ボリュームの目安を確認できます。ただし、広告を出稿していないアカウントでは検索ボリュームが幅(たとえば「100〜1,000」)で表示され、正確な回数は分かりません。

このほかに有料のツールもありますが、料金と機能は提供元によって異なるため、金額は各社の公式ページで確認してください。無料で使える範囲でも、狙う語を決めるだけなら足ります。

2. アクセス解析ツール

ブログに訪問があると、「どのキーワードで検索されたのか」「どの記事が読まれているのか」「平均滞在時間はどのくらいか」といったデータを確認できます。ただし、検索キーワードはSearch Console、記事ごとの読まれ方はアナリティクスと、取得できるツールが分かれています。

アクセス解析を入れていないと、どの記事が読まれているのか、どこで離脱しているのかが分かりません。記事を直すときに、どこを直すかの判断材料がなくなります。設置は記事を書き始める前に済ませておくのが確実です。

無料で使えるものとして、GoogleアナリティクスGoogle Search Consoleがあります(いずれも2026年7月29日にページの表示を確認)。アナリティクスはサイト内で読まれているページや滞在時間を、Search Consoleは検索結果での表示回数・クリック数・掲載順位を確認できます。有料のツールもありますが、公開直後の段階で確認したい数字は、この2つでひととおり取得できます。

3. コンテンツ管理システム(CMS)

ブログを運営するには、記事を投稿・編集・管理するシステムが必要です。CMS(コンテンツ管理システム)を使うと、HTMLやCSSを直接書かずに記事を作成・更新できます。ブログサービスや投稿プラットフォームを選んだ場合は、この機能がサービスに含まれています。

選択肢はSTEP1で挙げた3つと同じです。ブログサービス、レンタルサーバー+CMS、投稿プラットフォームのいずれかを選びます。
レンタルサーバーにCMSを設置する形は、デザインやプラグイン(機能追加)を自由に変更でき、独自ドメインで運営できます。一方でサーバー代とドメイン代が継続して発生し、更新やバックアップも自分の作業になります。ブログサービスや投稿プラットフォームは、始める手間が少ない代わりに、サービス側の仕様変更やルール変更の影響を受けます。

費用をかけるかどうかは、収益の見込みではなく「その金額を継続して払い続けられるか」で判断してください。かけた費用を回収できるとは限りません。

広告以外に収益源を増やす選択肢

自社商品(デジタルコンテンツ)の企画と販売

広告とアフィリエイトに加えて検討できるのが「自社商品」です。自社商品とは、自分で作成したデジタルコンテンツやサービスを指します。例えば、有料メールマガジン、PDFガイド、オンラインでの個別相談、レッスンなどが該当します。

自社商品の利点は、広告主や仲介サービスの都合で条件が変わらないことです。広告収入やアフィリエイトは、広告主が案件を終了したり成果条件を変更したりすると収入が変わります。一方で自社商品は、価格と内容を自分で決められる代わりに、企画・制作・販売・問い合わせ対応をすべて自分で行う必要があり、売れる保証はありません。

販売の形はおもに2つあります。1つ目は、有料記事や有料メールマガジンのように、1本あたりの価格を抑えて本数で組み立てる形です。2つ目は、オンライン講座のように、1件あたりの価格を高くして件数を絞る形です。
売上は「価格 × 購入者数」で決まります。たとえば1本5,000円の有料記事が月20人に購入された場合は 5,000円 × 20人 = 100,000円、1件30,000円の講座が月5人に購入された場合は 30,000円 × 5人 = 150,000円です(いずれも説明のための仮の数字で、決済手数料などを差し引く前の金額です)。購入者数は事前に決められないため、この計算は「いくら稼げるか」ではなく「価格をいくらに設定すると何人必要になるか」を確かめるために使ってください。

ナビ先生
ナビ先生
訪問数から購入者数を計算するときは、購入率を仮に置くことになります。仮に月3,000人の訪問で購入率0.5%なら 3,000人 × 0.5% = 15人ですが、この0.5%という数字自体に根拠はありません。自分のサイトで実際に売ってみるまで分からない、という前提で見てください。

コミュニティ運営と、扱う案件の見直し

読者から継続的に反応が届くようになると、記事を公開するだけでなく、読者どうしが交流できる場を用意する選択肢が出てきます。

考えられる方法は3つあります。1つ目は、「Discord」や「Slack」といったツールを使い、読者どうしが交流できる場を作ることです。月額制にする場合、売上は「月額 × 会員数」で決まります。たとえば月額3,000円で会員が30人なら 3,000円 × 30人 = 90,000円です(仮の数字です)。会員が増えるほど運営の手間も増えるため、金額だけでなく、対応にかけられる時間から先に考えてください。

2つ目は、扱う案件を見直すことです。同じジャンルでも、成果1件あたりの報酬額と成果条件(登録のみか、購入まで必要かなど)はASPの案件ごとに異なります。報酬額の高い案件は成果条件も厳しいことがあるため、報酬額だけで比べず、成果条件と承認率の考え方をあわせて確認してください。

3つ目は、扱うジャンルを広げることです。例えば転職について書いてきたなら、隣接する「副業」や「スキルアップ」にテーマを広げる形です。ただし、ジャンルが増えるほど1本あたりにかけられる時間は減ります。既存のジャンルを深めるか、新しいジャンルを足すかは、確保できる作業時間から決めてください。

よくある質問と回答

Q
ブログで月5万円を稼ぐには、どのくらいの期間が必要ですか?
A
期間の目安を示すことはできません。収入は扱うテーマ・記事の内容・検索結果での表示状況によって変わり、「何ヶ月で何円」という共通のデータは公表されていません。本文で紹介したアフィリエイトマーケティング協会の2025年調査では、回答者1,374人のうち「収入はない」が417人、「3万円以上〜5万円未満」が61人でした。まずは自分が続けられる本数で公開し、Search Consoleの実数で判断してください。
Q
ブログ副業で最初の1円を稼ぐまで、どのくらいかかりますか?
A
平均の期間を示せるデータはありません。広告を設置してもクリックや申し込みが発生しなければ収益は0円のままで、前掲の調査でも「収入はない」という回答が417人(n=1,374)ありました。最初の収益が出たあとに加速するかどうかも、決まっているわけではありません。
Q
ブログをやめたら、アクセスはすぐにゼロになりますか?
A
更新を止めても、公開した記事はサーバー代とドメイン代を払い続けているあいだは公開されたままです。ただし、検索結果に表示され続けるとは限りません。情報が古くなれば順位は下がり、紹介していた案件が終了すればリンクは無効になります。「放置しても収入が続く」と見込んで計画を立てるのは避けてください。
Q
ブログで月100万円を稼いでいる人の割合は、どのくらいですか?
A
ブロガー全体を対象にした統計は見当たりませんが、アフィリエイトに絞った調査はあります。NPO法人アフィリエイトマーケティング協会の2025年調査(有効回答数1,374件)では、ひと月のアフィリエイト収入が「100万円以上ある人の割合も13.3%と昨年より3%増加している」と報告されています。同じ調査では「収入はない」と回答した人が30.3%を占めています。ただし回答者は主要ASPに登録している運営者で、インターネット上の無記名式アンケートによる自己申告です。ジャンル別の割合は同調査では公表されていません。
Q
税金や社会保険のことは、どこに相談すればいいですか?
A
税金や社会保険の扱いは、収入の種類・金額・お住まいの自治体・その年の制度によって変わります。制度は毎年改定されるため、当サイトでは金額・要件・手続きの解説を行っていません。ご自身のケースについては、お住まいの地域を管轄する税務署または税理士にご確認ください。社会保険の加入については勤務先の担当部署や年金事務所が窓口です。
Q
ブログを毎日更新する必要はありますか?
A
更新頻度についての決まりはありません。更新頻度と検索順位の関係を示す公開された基準はなく、「週に何本書けばよい」という答えを出すことはできません。本業と並行して続けられる本数を、実際に1本にかかった時間を測ってから決めてください。
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まとめ。ブログ副業を続けるための3つの心構え

ここまで、収益が発生する仕組みと、立ち上げから記事を増やすまでの進め方を整理しました。前掲の調査では、ひと月のアフィリエイト収入が「収入はない」と回答した人が30.3%を占めています。金額と期間を先に決めても、そのとおりに進む保証はありません。

そのうえで、続けるために押さえておきたい点を3つ挙げます。

1つ目は「収益が出るまでの期間を見通せない前提で始める」ことです。前掲の調査では、アフィリエイトを始めてからの年数が「1年未満」と回答した人が394人(n=1,374)で最も多く、一方で「10年以上」も234人います。かかる期間は人によって大きく違います。

2つ目は「自分の経験が使える範囲までテーマを絞る」ことです。流行しているかどうかより、自分が実際に通った過程を書けるテーマかどうかで選びます。ただし絞りすぎると検索する人の数も減るため、絞る前に検索ボリュームを確認してください。

3つ目は「アクセス解析の数字を見て、公開済みの記事を見直す」ことです。新しい記事を足し続けるのではなく、Search Consoleで表示回数が出ている記事を特定し、その記事の内容を確認して直す。この見直しは、平均値ではなく自分のサイトの実数で判断できる数少ない作業です。

本記事に記載した金額のうち、出典を示していないものは相場ではなく、計算のしかたを説明するための仮の数字です。実際の報酬額と成果条件は案件ごとに広告主が設定し、特定の収入が得られることを示すものではありません。まずは書き続けられるテーマを1つ決めるところから始めてみてください。

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